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いわきFC

J初のDLT設置「誰にも我慢させない居心地がいい優しいスタジアム」への挑戦

これまで、障がいのある方へのサービスはクラブから一方的にご案内する形が中心でした。ヨーロッパのサッカークラブではすでに多くのクラブが導入している「DLT(Disability Liaison Team)」は、障がいのあるサポーターの皆さまからご意見やご要望を伺い“共に解決し合う”ための相談窓口です。いわきFCでは、障がいのあるファン・サポーターの相談窓口としてDLTを国内で初めて設置し、障がいのあるサポーター団体 DSA(Disability Supporters Association)のメンバーの方や一般社団法人 VER Sports Baseの宇野さん、サポーターの皆さんと意見交換する場を作るため、メディアの方々もお呼びしてワークショップ開催しました。

活動場所
いわきFCパーク
協働者
ファン・サポーター、 一般社団法人、 障がいのあるサポーター団体
協働者名
いわきFC DSA 、一般社団法人 VER Sports Base、いわきFCファンクラブ「LOVE IWAKI」会員

協働者の声

活動詳細情報

1. 公式サイト

2. 公式X

ストーリー

今回、DLTを設置するきっかけとなったのは、宇野さんの「車いす席から試合観戦がしにくい」という発信からでした。

実は、“柵や通路の人通りが車いす席利用者の方の視界を遮っている”という問題はクラブとして認識はしていたものの、施設上の問題のため改善することが難しいと考えていました。
しかし、宇野さんの発信を受け、改めて運営担当を中心に車いす席の視野改善について話し合い、さまざまな方法を模索する中「ピッチサイドの車いす席」の導入に至りました。

その後、「プレミアリーグではこのような取り組みがされている」と宇野さんからDLTに関してご助言をいただき、クラブとして国内で初めてDLTやDSAを設置しました。これまでも障がいのある方からの問い合わせが多々あったので、このような仕組みがあれば、よりサポーターの方が相談しやすくなり、我々が見えていない問題を拾いやすくなるのではないかと考えた結果です。
クラブとして「国内初」をうたってDLT設置のリリースを出すことにはなりましたが、今後何を行っていくのか目に見えるかたちで動きがあった方が良いと考え、ワークショップ開催に至りました。

ワークショップは、シーズンチケット購入者、車いすご利用の方4組と、ご家族に障がいがある方、福祉事業に関わっている方などにご参加いただき、そこに宇野さん、いわきFCフロントスタッフが加わり行いました。
まず、現在のホームスタジアムでの課題や、こんなサービスがあれば良いといった意見をグループごとに付箋に書き出し、出た意見を全体で共有しました。その後、新スタジアムのイメージパース図を使って、新スタジアムにはこんな施設やサービスがあったらいいなというアイデアを、皆さんにたくさん出していただきました。
ワークショップを開催したことにより、「こうしてほしい」という要望を受けて対応するだけの関係では、根本の解決にはならないため、障がいのあるなしに関係なくスタジアムに来る全員が、誰もが楽しめる観戦環境を一緒に作っていくことを理解している、そんな雰囲気が必要だと感じました。

現在クラブとして新スタジアム建設の計画を進めていますが、子どもたちの意見を大事にしており、子どもたちがまとめた「スタジアムに求める提言」の中に、「誰にも我慢させない居心地がいい優しい空間」というものがありました。そんなスタジアムを作っていくために、このワークショップのような意見交換会を定期的に行い、DLT・DSAの枠組みで得られた意見や発想を新スタジアムづくりに反映していきたいと考えています。
日本のスポーツ界全体でDLT・DSAを導入し対話の場のための仕組みを作れることが広まれば、全国で「誰にも我慢させない居心地がいい優しい空間」が増えていくのではないかと思います。

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