試合の見どころ

5月25日に行われる明治安田Ｊ１リーグ 第18節のFC東京vs広島は、国立競技場で開催される。

FC東京は前節、浦和に敗れ、3連勝はならなかった。現在は勝点19に留まり、16位と下位に沈んでいる。

昨季まで新潟を率いた松橋 力蔵新監督の下で開幕からなかなか結果が出なかったものの、徐々にスタイルが浸透してきた印象で、ここ5試合で3勝と当初の不振は払拭されつつある。

3-4-2-1の布陣を採用し、両ワイドが高い位置を取って縦に速い攻撃を実現。ようやくフィットしてきたマルセロ ヒアンを中心にゴールに迫っていく。守備面にやや不安を残しているものの、国立の舞台でも臆することなくアグレッシブな戦いを見せるだろう。

一方の広島は前節、東京Ｖを下し、4連勝を達成。消化試合がひとつ少ないながら、5位につけている。

ここまで12失点は、首位の鹿島と並んでリーグ最少タイ。佐々木 翔、荒木 隼人、塩谷 司が並ぶ鉄壁の3バックは今季も健在だ。

一方で今季は持ち前の攻撃力が鳴りを潜め、得点力不足に苦しんでいる。それでも前節は新戦力のヴァレール ジェルマンに初ゴールが生まれるなど、迫力が生まれつつある。ハイプレスから縦に素早く攻める形を数多く作れれば、さらなる勢いに乗っていくはずだ。

過去の直接対決は17勝10分17敗と五分の成績で、得点の数も56で並んでいる。実力伯仲のチーム同士の一戦となるだけに、国立の大舞台で行われる今回も手に汗握る白熱の戦いが繰り広げられるだろう。