試合の見どころ

　ゴールデンウィーク中の5月3日に行われる明治安田Ｊ１リーグ第14節の清水vs名古屋は、国立競技場で開催される。
　清水は前節、FC東京を下し、3連勝を達成。勝点を21に伸ばし、5位に順位を上げている。
　3年ぶりにＪ１に復帰した今季の清水は、強度の高い対応と個の力を融合させ、力強い戦いを続けている。とりわけ際立つのは攻撃力で、ここまでリーグ2位タイの19得点を記録している。
　攻撃の中心人物は乾 貴士だ。間もなく37歳となるアタッカーは衰え知らずの技術と動きで違いを生み出し、決定的な仕事を次々にこなす。ここ3試合で2得点と調子を上げてきており、この試合でも主役となる可能性は十分だ。
　対する名古屋は前節、柏に敗れ、2連敗。19位に沈んでいる。リーグ最多の23失点を喫する守備に不安を抱えており、このポイントの修正が大きなテーマとなる。
一方でマテウス カストロ、永井 謙佑ら攻撃陣には強烈なタレントが備わっている。良い守備を実現し、彼らのスピードを生かした攻撃に活路を見出したい。
両者の通算対戦成績は27勝10分25敗で清水がわずかにリードする。現在の置かれた状況は対照的ながら、“東海ダービー”と称される“オリジナル10”同士の対戦は、今回も白熱の一戦が繰り広げられるはずだ。