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コラム

百年構想のある風景

2015/1/12 10:00

アジアの眼

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いよいよ2010アジアチャンピオンズリーグ(ACL)の準々決勝である。残念ながら、Jクラブは挙って撃沈、韓国Kリーグの4クラブ(全北、城南、水原、浦項)が中東勢とアジアNo.1の座とFIFAクラブワールドカップ2010(於UAE)の出場権をかけて戦う。 ファンにとっても、いまや情報戦略がきわめて重要な時代。相手国リーグの動向、チームや選手の情報も日頃から気にかかるところ。今シーズンのKリーグ、Aリーグ(オーストラリア)、Cリーグ(中国)の様子はどうだろうか?意外にも、こうした情報は国内の日常の中には見当たらない。 週初めの欧州主要紙には、各国リーグの成績表(Table)が当然に掲載されている。読者は、次シーズン欧州の舞台でわがチームとまみえることになるかもしれない上位クラブを意識する。テレビでは、主要国のリーグ戦のダイジェスト番組が流され、わがチームとの対戦が今から待ち遠しくなる。

画面に映るスタジアム風景は、各国のプロスポーツ環境を表し興味深い。 「European Football Year Book」というタイトルで、辞書ほど厚い本(英語版)が毎年出版され、書店で購入することができる。本の中には、UEFA加盟国がアルファベット順に、代表や1部リーグの情報、所属クラブ毎に戦績や選手情報などが紹介され、“欧州サッカーの手引き”と言えよう。おまけに、代表・クラブのユニフォーム、協会・クラブのエンブレムが小国にいたるまでカラーで一覧、そのデザイン性あふれるお国柄に思わず頬がゆるむ。 40年前にサッカーに出合った筆者も同様、初めは誰もがサッカー大国の欧州や南米に眼を奪われがちだが、今一度、身近な隣国アジアの日常に目を向けてみよう。

年明けから、カタールでアジアカップ2011のファイナルラウンドが開催される。優勝国には、2014FIFAワールドカップブラジル大会の前哨戦コンフェデレーションカップの出場権が与えられる。これまで四回出場し世界の強豪相手に真剣勝負が叶った得難い経験を想い起こせば、アジアNo.1の座には本大会出場に劣らぬ価値がある。アジアでNo.1になっていれば、いつも欧州や南米にその存在を知らしめることができる。 ACLやアジアカップからますます目が離せない。この半世紀、我々の遠くを視る「欧州の眼」は着実に肥えた。そして今、もう片方に、近くを視る「アジアの眼」をもちたい。