“多摩川クラシコ”を制したのはFC東京。4連勝を飾る
FC東京
監督
中2日での連戦ということで、選手たちも非常にタフなゲームになることは覚悟してくれていました。そういう意味では全体的に重い展開というか、お互いに難しい時間帯もあったと思います。ただ、その中でも前半に得点できたことは非常に大きかったですし、後半は攻撃面での共有や修正をしっかり行えました。選手たちの理解と、そこから生まれる新たなアイディアや連係がしっかりと表現され、良いリズムで攻撃することができました。また、後半はリスク管理の部分でもいくつか課題はありましたが、最後までやらせずに(失点)ゼロで抑えた点も非常に評価できるゲームだったと思います。 --いろんな攻撃ができるようになった手ごたえについて。前半に関しては、リハーサルしてきたことが多く出せたかというと、そうではなかったかもしれません。いつもよりSBの攻撃参加が少なかった印象があります。ただ、そのぶん、後ろの4枚とボランチが低い位置でしっかりプレーできていましたし、ボールを失っても大きなピンチになる場面は少なかったと思います。後半については、われわれの意図をあらためて説明し、どこに出口があるのか、そこからどう攻撃につなげるかを整理しました。その結果、選手たちが意図を使いながらも、新たなアイディアや関係性をうまく表現してくれました。彼らの中での共有がしっかりできたことが、良い攻撃につながったと思います。
川崎フロンターレ
監督
これまでもありましたが、ゲームの入りが良い中で気をつけないといけない時間帯、もしくは自分たちが得点を取りたい時間帯で取られてしまった。それも自分たちのミスから。その1失点がそのまま今日の流れを変えることなく、ボールが動いた場面はあったと思いますけど、シュートに行く数や質、アイディアが少し足りなかったと思います。それは前節(・浦和戦)もそうですし、今節もそうです。なかなか簡単に点数を取れない状況の中で相手には簡単に点数をあげているようでは。2失点目もそうですね。少しずつ守備のところは良くなっていると思いますが、複数失点をしているので、今日のゲームも良くなかったと言わざるを得ないです。また、得点のところも数字を出せていないので、バランスはもちろん大事ですけど、もっともっと攻撃のところでゴールに迫る、シュートを打つ、その手前のプレーがどれだけ大事かをもう一度認識して、チャレンジしてミスするのではなく、もっともっと成功してシュートにもっていけるようにトレーニングを継続してやっていかないといけないと思っています。 --前半の立ち上がりはパワーを使って押し込んでいたと思います。狙いに近い形で攻守にわたって推移できていたと思います。スピード感でいうところのゴールに迫るところや、切り替えのところなど、速い攻撃もそうですね。足りないとは思っていました。それはスピードを上げれば上げるほど難しくなりますけど、その中でも背後を取ったり、ゴールに迫ったりすることが欲しかったですし、ボールが動いているだけに、“ここだ”と刺すようなパス、相手ゴールに迫るようなプレーがなかったので、何回かに1回はああいうカウンターを受けてしまいますけど、ああいうところで止められないようではですね。「ファウルで止めろ」とは言いませんが、そういうミスをするなというところが先ですけど、そういうところも力不足、つたなかったと思います。自分のほうからもっともっと要求して、勝つために必要なプレーはたくさんありますけど、その中の1つかなと。前半を0-0で帰ってくるべきでしたね。 --試合後、ピッチやスタンドを眺めている時間があったと思いますが、どういうことを思ったり、考えていたりしたのでしょうか。このクラシコをどれだけの思いで応援してくれているのかという気持ちに対して、申し訳ない気持ちでスタンドを見ていました。選手と一緒に頭を下げるタイミングで一礼をしましたけど、こういうことが起こってはいけないですし、(FC東京相手に)シーズン2敗ですから、申し訳ない気持ちだけです。
川崎フロンターレ
ゲームの入りは全体的に良かったと思いますけど、失点してからだんだん悪くなっていったので、そこでどれだけ耐えられるかが今後の課題かなと思います。1失点目はすごくもったいない失点でしたし、自分たちのロストからだったのでなおさら悔しい気持ちでした。 --今季はここまで出番がなかった中、どういう思いで準備していましたか。いつもどおりです。練習からやってきたことを出して、思い切ったプレーをしました。練習から常に100%でやって、こういうチャンスのときのためにやってきていました。それが残念ながら結果につながらなかったですけど、またチャンスが来たときには絶対に勝利で応えたいと思います。 --苦しいチーム状況の中、今季初先発となりましたが、どういうことを一番感じましたか。守備の課題はずっと続いていますけど、良くなっているところはクロス対応など、ちゃんと良くなっていると思います。でもまだ、ゴール前のクリアの質や自分たちのミスからの切り替えのところ。オープンな展開は、自分たちは得意ではないので、そこを変えていきたいですね。 --自分たちから崩れてしまっている印象です。そうですね。ロストがそのまま失点につながっているので。後半もオープンな展開になってしまったと思いますけど、ボールを握るのか、思い切って守備に集中するのか、もう少しハッキリしていきたいと思います。
FC東京
MF 28
野澤 零温
--ご自身のゴールシーンを振り返ってください。松橋(力蔵)監督から「中に入っていけ」と言われていて実際に中に入ったところにボールが来ました。テル君(仲川 輝人)も自分でシュートを打とうとしていたと思いますが、自分があの距離にいたからこそのゴールだったと思いますし、みんながあそこまでつないでくれたからこその得点です。決して自分1人のゴールではありません。ただ、1つ数字を残せたこと、チームの勝利に貢献できたことは素直にうれしいです。 --立ち上がりの難しい時間帯で意識したことはありますか。攻守ともに難しい時間が続いていましたし、暑さもありました。ただ、それは相手も同じなので、自分たちがどう勝つかを考えたときに、より前へ前へという意識を持ってプレーしようと、チーム全体で方向性をそろえました。それが先制点につながり、流れをつかめたと思います。ハーフタイムで監督やコーチの話を聞いて修正するのはもちろんですが、ハーフタイムは15分しかありません。試合の流れの中で、選手たちが主体的にどう流れを引き寄せるかを考え、全員でコミュニケーションをとれたことが、良い流れにつながったと思います。
DF 2
室屋 成
中2日で非常に難しい試合でしたし、気温も高く、特に前半は苦しい展開でした。ただ、難しい時間帯の中で得点できたことが大きく、後半は試合をうまくコントロールしながらプレーできたので、チームとして非常に良かったと思います。 --4試合ぶりのクリーンシートについてはいかがでしょうか。特に川崎F相手ということで、苦しいシーンも多かったですが、守備陣全員が集中してプレーできました。失点をしてしまうと相手に試合を固められる展開になると思っていたので、とにかく失点をしないように、ピッチ内で声をかけ合いながら対応しました。 --誰が出場しても勝てるチーム状態についてどう感じていますか。調子が良いチームというのは、誰が出ても勝てる状況が続くと思います。いまはその流れに乗れている状態ですが、シーズンの中では必ず苦しい時期が来るはずです。そういうときにこそ、自分たちの真価が問われると思いますし、そうした状況も乗り越えられる強いチームになっていきたいと思います。