無敗で首位に浮上したＣ大阪は調子を上げてきた名古屋と激突。首位陥落の町田はFC東京とのダービーマッチに挑む【プレビュー：明治安田Ｊ１ 第9節】

明治安田Ｊ１リーグは20日と21日に第9節の9試合が行われる。翌週にACLの準決勝第2戦を控える横浜FMの同節の試合（vs柏）は5月29日に開催される。

首位に浮上したＣ大阪はアウェイで名古屋と対戦。前節は川崎Ｆを1-0で下し、開幕からの無敗をキープした。3戦連発と絶好調のレオ セアラが今節も輝きを放てるか。対する名古屋も4節以降は負けなしと安定した戦いを続けている。堅い守りが蘇っており、今節も強度の高い対応を見せるだろう。Ｃ大阪はホームでは5連勝中と相性の良い相手である。首位チームに今季初黒星を付けられるか。

2位の広島は札幌の本拠地に乗り込む。前節は福岡と引き分け、3連勝はならなかったものの、開幕からの無敗を守っている。もっとも勝ち切れない試合も目立つ中、今季まだゴールのない加藤 陸次樹にそろそろ結果が欲しいところだ。札幌は新潟と引き分け、連勝はならず。今季はまだ1勝と苦戦が続くなか、水曜日のルヴァンカップで2ゴールをマークした小林 祐希がチームに勢いをもたらせるか。

FC東京vs町田は東京都に本拠地を置くダービーマッチとなる。FC東京は前節、東京Ｖとのダービーに引き分け、3連勝はならず。それでも終了間際に追いつく粘りを披露した。2ゴールでチームを救った遠藤 渓太の起用法がポイントになりそうだ。対する町田は神戸に敗れ、首位から陥落した。上位争いに踏みとどまるためにも連敗は避けたいところ。U-23日本代表コンビを欠くなかで、ナ サンホとオ セフンの2トップに期待がかかる。

4位に浮上した神戸はアウェイで湘南と対戦。前節は町田を下し、3試合ぶりに勝点3を手にした。プロ初ゴールを決めた山内 翔が今節も結果を残せるか。対する湘南は横浜FMと引き分け、6試合勝利から遠ざかる。2月、3月の月間ヤングプレーヤー賞に輝いた鈴木 章斗が嫌な流れを断ち切る活躍を見せたい。

福岡はホームに磐田を迎える。前節は広島と引き分け、3戦負けなしとした。ここ4試合で3得点を記録するシャハブ ザヘディが今節も重要な役割を担うだろう。一方の磐田は名古屋に敗れ、3連勝はならなかった。押し込みながら決め手を欠いた攻撃陣が意地を見せたいところだ。

浦和はホームでＧ大阪と対戦。前節は柏に敗れ、今季初の連勝はならなかった。なかなか波に乗れないなか、前節、久しぶりにベンチ入りを果たしたアレクサンダー ショルツがチームの起爆剤となれるか。Ｇ大阪は鳥栖を下し、5試合ぶりに白星を掴んでいる。初ゴールを決めた坂本 一彩に今節も期待がかかる。

川崎Ｆはホームに東京Ｖを迎える。前節はＣ大阪に敗れ、3試合勝利がない。3試合連続で無得点と元気のない攻撃陣の奮起が求められる。東京ＶはFC東京と引き分け、5試合負けなしとしたが、うち4つがドローと勝ち切れない試合が続く。2点を先行しながらも追いつかれただけに、リード時の試合運びがポイントになりそうだ。

京都はホームで新潟と対戦する。前節は鹿島に敗れ、2連敗。5戦未勝利で18位に順位を下げている。3試合連続でゴールがないなか、得点源の豊川 雄太が結果を残せるか。新潟は札幌と引き分け、こちらも5試合勝利がない。同様に得点力に課題を抱えるなか、ルヴァンカップでゴールを決めた谷口 海斗に期待がかかる。

最下位に沈む鳥栖はホームに鹿島を迎える。前節はＧ大阪に敗れ、6試合勝利から遠ざかっている。待望の今季初ゴールを決めた長沼 洋一が悪い流れを断ち切る活躍を見せられるか。対する鹿島は京都を下し、連敗を2で食い止めた。もっとも水曜日に行われたルヴァンカップでは八戸を下したものの、延長戦にまでもつれ込む苦戦を強いられた。中2日でのアウェイ2連戦となるだけに、コンディションをどこまで戻せるかがこの試合のテーマとなりそうだ。

■各試合の見どころをチェック
札幌vs広島
京都vs新潟
鳥栖vs鹿島
湘南vs神戸
福岡vs磐田
浦和vsＧ大阪
川崎Ｆvs東京Ｖ
FC東京vs町田
名古屋vsＣ大阪