シャレン!(社会連携活動)とは
社会課題や共通のテーマ(教育、ダイバーシティ、まちづくり、健康、世代間交流など)に、地域の人・企業や団体(営利・非営利問わず)・自治体・学校などとJリーグ・Jクラブが連携して、取り組む活動です。
3社以上の協働者と、共通価値を創る活動を想定しており、これらの社会貢献活動等を通じて、地域社会の持続可能性の確保、関係性の構築と学びの獲得、それぞれのステークホルダーの価値の再発見に繋がるものと考えています。また、Jリーグはシャレン!を通じて、SDGsにも貢献しています。
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ホームタウン活動とは
地域に愛されるクラブとなるために、Jクラブはホームタウンの人々と心を通わせるためのさまざまな活動を実践しています。Jリーグでは、ホームタウン会議などを通じて、各クラブのホームタウン活動の共有や情報交換、各種調査などを行い、同活動を推進しています。
2019年のJリーグホームタウン活動調査はこちら
ホームタウン
Jリーグでは、Jクラブの本拠地を「ホームタウン」と呼んでいます。「Jリーグ規約」には、Jクラブはホームタウンと定めた地域で、その地域社会と一体となったクラブづくりを行いながらサッカーの普及、振興に努めなければならないことが記されています。つまり、ホームタウンとは、「本拠地占有権」、「興行権」の意味合いの強い「フランチャイズ」とは異なり、「Jクラブと地域社会が一体となって実現する、スポーツが生活に溶け込み、人々が心身の健康と生活の楽しみを享受することができる町」を意味しているのです。
参考:Jリーグ規約第24条〔Jクラブのホームタウン(本拠地)〕第2項
「Jクラブはそれぞれのホームタウンにおいて、地域社会と一体となったクラブづくり(社会貢献活動を含む)を行い、サッカーをはじめとするスポーツの普及および振興に努めなければならない。」
地域名+愛称
Jリーグが目指す「地域に根差したスポーツクラブ」とは、ホームタウンの住民・行政・企業が三位一体となった支援体制を持ち、その町のコミュニティーとして発展するクラブをいいます。
Jリーグがスポーツエンターテインメント以上の価値を持つのは、Jクラブが地域に根差しながら、ホームタウンのシンボルとして存在するところにあります。
シーズン中、ほぼ2週間に一度訪れるホームゲーム開催日には、スタジアムを中心に祝祭空間が町に広がり、スタジアムにはわが町の名を叫んでチームを応援するファン・サポーターの姿があります。地域を代表する存在だからこそ、Jリーグはチームの呼称を「地域名+愛称」としています。
また、チームの呼称を「地域名+愛称」とすることで、Jクラブはホームタウン住民・行政・企業の理解と協力を得やすくなり、経済的に自立することができます。Jクラブが経済的に自立してはじめて、地域に根差したスポーツクラブとして地域のスポーツ文化の醸成に貢献できると考えています。
地域名+愛称
クラブの拠点となるクラブハウスは、トップチームの練習場だけでなく、地域の人々が集うことのできる、コミュニティーの中心になっています。
地域と一緒に街をつくる
街を彩るクラブカラー。週末になると、レプリカユニフォームに身を包み、スタジアムに向かう人々。クラブの存在は、街の姿をつくります。Jクラブは、地域のイベントへの参加や、街の清掃活動など、さまざまな活動を通じて街づくりに参加しています。
教育
Jリーグのクラブは、これまでに蓄積したノウハウを広く、積極的に地域社会に還元するため、さまざまな活動を実施しています。その一つが人材の育成などを目的とした、教育機関との連携です。クラブが関係者を講師として大学に派遣し、スポーツマネジメントに関する講座を開いたり、サッカーの実技指導などを行っています。また、クラブはインターンシップとして学生たちを受け入れ、大学の単位を取得できるシステムもあります。人材の交流や施設の充実に大きな役割を果たすこうした活動は、地域密着という「Jリーグ百年構想」の理念とも一致します。
地域と共に子どもたちを育てるJクラブでは、子どもたちが学ぶ機会を、地域と一緒になってつくっています。スポーツをきっかけに、スポーツの枠から飛び出して、知識や教養を広げることも、JリーグとJクラブが果たすべき重要な役割です。
Jクラブでは選手が地域の学校を訪問したり、気軽に取り組める教養講座や、社会体験の機会の提供などを行っています。

環境
地域の一員として、地球環境に配慮したエコロジー活動に取り組むJクラブが増えています。
スタジアムで販売する飲み物を、紙コップではなく「マイカップ」や「リユースカップ」にするなどゴミを減らす活動、スタジアム内のゴミの再生利用、また、町の清掃活動など、その活動はホームタウンへも広がっています。
JリーグとJクラブは今後も、地域の環境団体、自治体、あるいは環境省などと力を合わせて、エコロジー活動を推進していきます。
