Jリーグ気候アクション Jリーグ気候アクション

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SPORT POSITIVE LEAGUES(SPL)

Jリーグは、未来の子どもたちが安全にスポーツを楽しむことのできる地球環境を目指し、気候変動の問題解決のためのアクション(以下、気候アクション)を推進しています。近年の異常気象や気温上昇は、将来の話ではなく、いまここで起きている現実です。サッカーには選手、クラブ、ファン・サポーター、パートナー企業、メディア、リーグなど多くの人が関わっています。もしサッカーに関わる一人ひとりが環境に対する意識を持ち、行動できたなら、社会を動かす大きな力になると信じています。

このような背景のもと、気候アクションの一環として、Jリーグはスポーツを通じた環境サステナビリティの取り組みを数値化し、その進捗や目指すべき方向性をわかりやすく把握できる仕組みとして、国際的なイニシアチブ「Sport Positive Leagues (スポーツポジティブリーグ、略称SPL) 」への参画を決定しました。この取り組みは、アジアでは初の参画となります。これからも、クラブとともに学び、好事例を共有しあいながら、全員で一歩ずつ前に進んでまいります。

SPLは日本財団の助成を受けて実施しています。

SPORT POSITIVE LEAGUES(SPL)とは

Sport Positive Leaguesは、クラブの気候アクションを数値化し、その進捗や目指すべき方向性を一目で把握できる仕組みです。参画リーグの所属クラブを対象に、気候変動対策にとって重要な12項目の取り組み状況について、スポーツ界特有の環境パフォーマンス、例えば、試合会場や施設のエネルギー効率、再生可能エネルギーの利用、リサイクルや廃棄物削減の取り組み、ファンや選手の移動に伴うCO2排出量の管理、ホームタウンとの連携や選手等への環境教育の推進などの多岐にわたる活動の効果をデータとして収集します。
その後、SPL独自のスコアリングシステムで定量的に効果分析が行われ、エネルギー、廃棄物、交通など、カテゴリーテーマ別に加重を設けて総合点を算出。スポーツファンに馴染みのある順位表形式でSPLからリーグごとにスコアが出され、参画するクラブが横断的に紹介されます。データ駆動型のアプローチにより、環境への取り組みが可視化され、スコアを公表することで最善策の共有を促進し、より高い目標を追求する動機付けが仕組みとして備えられている点が特徴です。

評価指標

指標カテゴリー
指標設定において重要視した内容
(各クラブの促進したい活動等)
1
ポリシーとコミットメント、
レポーティング

サステナビリティ全体や環境に係る方針/戦略が含まれており、Scope1-3の排出量等の客観的な情報を定め公表していること

ポイント基準
2
再生可能エネルギー

クラブが再エネ比率40%以上を目標に取り組むこと、複数の関係者と共に継続的に連携・協業できる社会システムを構築すること

ポイント基準
3
エネルギー効率

体系的なエネルギー効率(方針/戦略、モニタリング、外部評価実績等)を定め、取り組むこと

ポイント基準
4
環境負荷の少ない
移動手段

環境負荷の少ない移動ポリシーを目に見える形で提唱し具体的な施策を実施していること

ポイント基準
5
使い捨てプラスチック
削減・廃止

来場者が利用する場所~スタッフ専用エリア/キッチン等を対象に使い捨てプラスチックの除去を促し、体系的に取り組むこと

ポイント基準
6
ゴミの削減管理

ゴミの焼却率目標を50%と設定し、「廃棄物管理/リサイクルプログラム」の導入や3R(リデュース/リユース/リサイクル)に取り組むこと

ポイント基準
7
水の効率的な利用

水の節約・削減・再利用に関するポリシー等を導入し、実際に水使用量の削減および再利用に取り組むこと

ポイント基準
8
プラントベース/
低炭素食品

環境の観点より持続可能性基準を満たすor客観的根拠や意図的努力を踏まえた調達を行った食品・食材での提供を実施すること

ポイント基準
9
生物多様性

生物多様性に関する方針/戦略を有しクラブ内に限らず地域コミュニティに行き渡らせることで、自然と地域の生態系支援に取り組むこと

ポイント基準
10
教育

全ての選手(男女、アカデミー選手等)に対して、PR目的ではなく環境の持続可能性/気候変動に関する教育プログラムを実施すること

ポイント基準
11
コミュニケーションと
エンゲージメント

クラブの公式HP上にサステナビリティのWebページを設置し、ファン・サポーターの環境意識等への行動変化に積極的に取り組むこと

ポイント基準
12
持続可能な調達

クラブが取り扱うすべての物品について、環境・倫理・社会的責任等を含む「持続可能な調達方針」を定め、取り組むこと

ポイント基準
補足)各カテゴリー共通論点:
12の指標共通して記載されている「方針/ポリシー/戦略」の定義を「長期ビジョン・定量/定性の目標設定・活動計画」と設定
全ての施設の定義を「スタジアム・クラブハウス・練習場・クラブ事務所・ショップなど」としつつ、最低要件として「スタジアム、クラブハウス、クラブ事務所」を設定

Jリーグ版SPL策定時の観点

Jリーグ版SPLは国際的基準の採用ならびに客観性を担保するために、現行基準を踏襲して作成しております。一方で欧州の各基準が日本において同様ではないものがあるため、一部日本国内で推奨される指標を採用し作成しております。

客観性
国際的且つ客観性の担保を目的に、原則としては現行の評価指標とその仕組みを踏襲
適合性
日本と欧州で推進されてる社会システム・基準が異なる場合があるため、指標内容の適合性を検証し、必要に応じて日本基準を採用
実効性
欧州のクラブ運営・活動と日本の状況が異なる場合には必要に応じて記載趣旨を修正

ボーナスポイントは各国ごとで設定されるため、同様に柔軟に設定予定

関係者からのメッセージ

Sport Positive Leagues 創設者 兼 CEO クレア・プール氏からのメッセージ
「スポーツには世界を変える力がある」——
これは、南アフリカで人種差別と闘い、国の民主化を導いたネルソン・マンデラの言葉です。しかし、その力は、私たちが実際に行動してこそ、本当の力になります。
スポーツポジティブリーグが世界中で広がっているのは、サッカークラブが環境への影響を減らす取り組みを進め、ファンを巻き込みながら、その成果をオープンに共有し、お互いに学び合っているからです。自分たちの歩みを伝えることで、周りの人たちを巻き込むことができるのです。
90分間の試合は、パフォーマンスと技術、そして情熱に満ちた時間。その周りには、社会に良い影響を生み出すチャンスが広がっています。
サステナビリティは「やったほうがいい」ことではなく、「やらなければならない」こと。未来の世代がサッカーを楽しめる場所を守るために、地域の健康を支えるために、そしてこのスポーツを長く続けていくために、欠かせない取り組みなのです。

公益財団法人 日本財団 理事長 笹川 順平氏からのメッセージ
Jリーグがアジア初の「Sport Positive Leagues」を始動させたことを、心より歓迎いたします。
日本財団は「The Power of Sports」を信じ、スポーツの力を社会に、という想いで活動を広げています。世界を代表する財団として、社会や子ども達のために、変革を起こし続けていきます。
スポーツには、理屈を超えて人を動かし、連帯を生む圧倒的な力があります。Jリーグが各ホームタウンで育んできた「地域との絆」こそ、地球規模の課題であるサステナビリティを、自分たちの「暮らし」の問題へと引き寄せ、具体的な行動へと変える鍵となります。
このプラットフォームは、単なる順位付けの場ではありません。各クラブが知見を共有し、競い合うように社会変革を追求する「切磋琢磨の場」です。この歩みが、地域を守り、子ども達を育て、スポーツの機会を拡大していく未来の礎となることを期待しています。