「今季のスタートでつまずくきっかけになった相手。絶対に負けられない」。そう話す樋口 靖洋監督は北九州に対して強く闘争心を燃やす。
7月4日に行われた明治安田J2第3節の前回対戦、琉球は序盤こそ主導権を握ったものの、國分 伸太郎のゴールを皮切りに失点を重ね、0-4で大敗を喫した。「北九州の勢いをもろに受けながらサッカーをしてしまった。相手を恐れ、おどおどしながらプレーし、ボールを蹴る選手が少ない。僕が一番嫌いなサッカーを見せてしまった」。そう話す指揮官は試合後、ロッカールームでかなり厳しい言葉を投げかけたという。
その苦い記憶が残る中、チーム全体として屈辱を晴らしたい気持ちが強い。
「あのときは本当に完敗だったので、雪辱を果たしたい」と話すのはトップ下で存在感を出す小泉 佳穂。そして前節の長崎戦で勝利を呼び込むアシストを決めた池田 廉は「北九州は絶対に前から来る。勝って波に乗りたい」と意気込み、重要な一戦に臨む。
負けられない気持ちは北九州も同じだ。前節、強烈なプレッシングを見せる栃木を相手に「良いリズムでサッカーができなかった」(小林 伸二監督)ものの、ポジションを修正しながらうまくかわし、鈴木 国友の先制点につなげた。その後、相手の攻撃に対しても体を張った守備ではじき返し、順位を4位に上げる貴重な勝点3を奪い取った。昇格争いを演じるチームは、今節のアウェイ戦においても積極果敢な姿勢で牙をむくことだろう。
プレッシングの連続性からボールの出しどころを摘みにいく北九州に対し、琉球はそこをはがして主導権を握れるか。狭いエリアでの攻防が勝負のカギを握る。
[ 文:仲本 兼進 ]
