明治安田生命Ｊ３リーグは今節を終えると約1か月間の中断期間に突入する。良い形でインターバルを迎えるためにも、各チームはいつも以上に勝利を求める激しい戦いを繰り広げるだろう。
首位に立つ琉球は、ホームにYS横浜を迎える。現在4連勝中と勢いに乗り、この間わずか1失点と安定した戦いを続ける。持ち前の攻撃力も健在で、今節も攻守に質の高いサッカーを展開するだろう。YS横浜は4試合勝利がない。4試合でわずか1得点と攻撃面に課題を抱える。今季序盤戦に見せつけたアグレッシブな戦いを取り戻したいところだ。
2位の鹿児島はホームで群馬と対戦。6節以降は負けがないが、ここ3試合は引き分けと勝ち切れない戦いが続く。前節はＧ大23からゴールを奪えず、スコアレスドロー。嫌な流れを断ち切るためにも、ホームで果敢なサッカーを実現したい。群馬は3連敗で14位に沈む。3試合連続完封負けとゴール欠乏症は深刻で、攻撃陣の奮起が何より求められるだろう。
3位の沼津はＦ東23とホームで対戦する。3試合負けなしながら、こちらも勝ち切れない戦いが目立つ。前節も終盤に追いつかれ、福島と引き分けた。守り抜くのか、追加点を奪うのか。試合の終わらせ方がポイントとなりそうだ。Ｆ東23は7試合勝利がない。前節もＣ大23とのＵ－23対決に敗れ、苦しい戦いが続く。2試合連続3失点の守備の改善が重要なテーマとなる。
4位の福島はアウェイで相模原と対戦。11戦負けなしと安定感はあるものの、この間8つの引き分けと決め手を欠く。それでも前節は、終盤に追いついて沼津と引き分けた。その粘り強さを今節にも持ち込みたいところだ。相模原は2連勝と調子を上げている。4試合連続ゴール中のジョン ガブリエルの出来が、今節も勝敗を分かつポイントとなるだろう。
5位のＣ大23と6位の鳥取の上位対決も今節の注目マッチとなる。Ｃ大23は前節、Ｆ東23に快勝を収め、9試合ぶりの白星を手にした。一方の鳥取は2連敗中と勢いを失っている。勢いではＣ大23が勝るが、鳥取も上位に食らいつくためにも気持ちのこもった戦いを見せるだろう。両者にとってシーズンの行方を左右しかねない重要な一戦となるはずだ。
7位に浮上したＧ大23は盛岡とのアウェイゲームに臨む。前節、2位の鹿児島に引き分けたのは小さくない自信となったはずで、その手応えを今節にも持ち込みたい。盛岡は前節、相模原に0-3と完敗。立ち上がりの失点でリズムを崩しただけに、試合の入り方に注意を払いたい。
長野はホームに秋田を迎える。監督交代後に復調を示し、4試合負けなしと上昇基調を描いている。ここ2試合で3得点の堂安 憂をはじめとする好調の攻撃陣が、チームをさらに加速させる重要な役割を担うだろう。秋田は3試合勝利がなく、11位に低迷する。間瀬 秀一監督の初陣となった前節も琉球に0-1と競り負けた。Ｊ２昇格を目標とするチームにとって、これ以上の取りこぼしは許されない。再開後のリーグ戦につながるポジティブな戦いとしたい。
藤枝はホームで富山と対戦。前節は試合がなく、2週間ぶりの戦いとなる。直近の試合では琉球に3失点の完敗を喫しており、守備面の整備が求められてきそうだ。対する富山は勝ち負けを繰り返し、なかなか浮上のきっかけを見出せていない。それでも前節は序盤に奪ったゴールを守り抜き、鳥取に競り勝った。安定感が生まれつつある守備の出来が、連勝を実現し得るポイントとなるはずだ。
■各試合の見どころをチェック
沼津vsF東23
相模原vs福島
藤枝vs富山
琉球vsYS横浜
C大23vs鳥取
盛岡vsG大23
長野vs秋田
鹿児島vs群馬
※北九州は試合なし
