首位の鹿児島は4連勝をかけてホームで沼津を迎え撃つ。今治と愛媛の“伊予決戦”は白熱の戦いが期待される【プレビュー：明治安田Ｊ３ 第11節】

明治安田生命Ｊ３リーグは4日、5日に第11節の9試合が開催される。

首位の鹿児島はホームで沼津と対戦。前節は讃岐を下して3連勝を達成。好調を維持する有田 光希と米澤 令衣が、今節も重要な役割を担うだろう。対する沼津は前節藤枝との“静岡ダービー”に敗れ、2試合勝利なし。3失点を喫した守備の修正がテーマとなる。

2位のいわきはアウェイでYS横浜と対戦。前節は鳥取に快勝を収め、4試合負けなしとしている。2戦連発中の有馬 幸太郎に今節も大きな期待がかかる。YS横浜は前節北九州を下し、待望の今季初勝利。星川 敬監督の初陣を白星で飾っている。監督交代の効果が早速発揮され、今節上位のいわきを撃破できれば、一気に上昇気流に乗っていきそうだ。

3位の松本は鳥取の本拠地に乗り込む。前節は今治を下し、7戦負けなしとした。ともに結果を出した菊井 悠介と小松 蓮の2シャドーが、今節も攻撃のカギを握るだろう。鳥取はいわきに敗れ、6連敗となった。6試合で3得点・15失点と、攻守両面に不安を残す。ひとり気を吐く大久保 優が、悪い流れを断ち切る役割を担えるか。

福島vs藤枝は、4位と5位の上位対決となる。福島は前節宮崎とスコアレスドローに終わった。ここまでの10試合でわずか3失点と堅守が備わるだけに、課題は得点力。エースの高橋 潤哉に期待がかかる一方、他の攻撃陣も意地を見せたいところだ。対する藤枝は前節、沼津とのダービーマッチを制して、4試合負けなしとした。4試合で10得点と攻撃が機能するなか、福島の堅守をいかに攻略していくかがこの試合の見どころとなるだろう。

富山は2連勝で6位に浮上。今節は讃岐をホームに迎える。前節、今季初ゴールを決めた碓井 鉄平が再び大仕事をやってのけるか。対する讃岐は前節、鹿児島に敗れ、3戦未勝利となった。今季最多となる4点を奪われた守備組織を上手く立て直したい。

宮崎はホームで長野と対戦。前節は福島と引き分け7戦負けなしとしたが、勝ち切れない試合が目立つ。4試合連続クリーンシートと堅守が光るだけに、攻撃陣の奮起が求められる。長野は岐阜と引き分け、3戦未勝利となった。終了間際の失点で追いつかれただけに、リード時の試合運びがテーマとなる。

今治vs愛媛は同じ愛媛県に本拠を置くダービーマッチとなる。「伊予決戦」と銘打たれた一戦は、激しい戦いが期待される。今治は前節松本に敗れ、2連敗。それでも中川 風希に久しぶりにゴールが生まれたのは好材料で、今節もこのエースに大きな期待がかかる。対する愛媛は八戸を下し、2連勝を達成。7試合負けなしとし、9位にまで順位を上げている。こちらは3戦連発中の小原 基樹のパフォーマンスが勝敗を分けるポイントとなりそうだ。

岐阜はホームで八戸と対戦。前節は長野と引き分け3連勝はならなかったが、横山 雄次監督就任後、負けなしを続けている。藤岡 浩介に加え、窪田 稜も調子を上げており、今節も好調な攻撃陣が力強くチームを牽引するはずだ。八戸は前節、愛媛に1-3で敗れた。今節は葛野 昌宏監督が体調不良で休養となり、東 純一郎ヘッドコーチが代わって指揮を執る。監督不在のなかでいかなるパフォーマンスを見せるのか。チーム一丸となった戦いが求められるだろう。

相模原vs北九州は、昨季はＪ２に在籍したチーム同士の対戦となる。もっとも1年でのＪ２復帰を目指しながら、両者は15位、14位と下位に沈む状況だ。相模原は前節より薩川 了洋監督が指揮を執るが、0-1で富山に敗戦。これで6試合勝利がなく、4試合連続ノーゴールと得点力不足に苦しんでいる。対する北九州も前節YS横浜に今季初勝利を献上し、6試合勝利から遠ざかる。こちらは6試合連続で得点を奪えていない。両チームともに苦境に陥るなか、目に見える結果を手にし、浮上のきっかけを見出すのは果たしてどちらのチームか。

■各試合の見どころをチェック
YS横浜vsいわき
相模原vs北九州
福島vs藤枝
鳥取vs松本
今治vs愛媛
宮崎vs長野
鹿児島vs沼津
富山vs讃岐
岐阜vs八戸