2月に敵地に乗り込んで神戸との開幕戦を戦った横浜FCは、アンドレス イニエスタを筆頭に攻撃陣にタレントをそろえる神戸に押し込まれる時間が長かったが、新加入の志知 孝明のクロスから最後は大卒ルーキーの瀬古 樹が蹴り込み先制。後半に1失点を喫したことで勝点1の獲得にとどまったが、昇格組としては上々のスタートを切った。
そして迎えた中断期間ではチームとして新たなことにチャレンジしている様子。一人ひとりがサッカーができる喜びをかみしめながらトレーニングに臨んでいるようで、GK六反 勇治は「急ピッチで作ってきた部分はあるけど、チームの雰囲気やコンディションは良い方向に進んでいるのではないかなと思う」と話す。また、Jクラブと数回行った練習試合について松尾 佑介は「チームとしても新しいことにチャレンジしているけど、まだまだ改善点もたくさんあるし、修正しないといけないところもあるけど、それ以上にチームとしても個人としてもこれからの期待値が高いと思ったので楽しみ」と前向きに捉え、「個人個人、チームとしてのタスクが変わってきている部分もあるので、それに選手がどうやってマッチしていくのか、どう個性を出していくのか。選手によって色が違って攻撃は多彩になると思うので、それがJ1で通用するのか確かめてみたいですね」と手ごたえを口にする。
下平 隆宏監督も開幕当初と比べて、メンバーが替わる可能性をほのめかしており、再開初戦となるこの試合でどのようなサッカーが見られるのか楽しみである。出場すればリーグ最年長出場記録を更新する三浦 知良や、先月の24日に42歳の誕生日を迎えた中村 俊輔などレジェンドたちの状態も含めて注目したい。
一方、敵地に乗り込んでくる札幌は開幕戦で柏と対戦。攻撃的な姿勢を貫き、ハイラインを保ったことが裏目に出て4失点を喫して敗戦となったが、奪った2得点以上の攻撃力を示した。
再開に向けては、千葉県内に拠点を移し当面続くことになるアウェイでの連戦に備えることに。そういう意味では普段よりも移動距離が短く済み、ストレスなく試合に臨むことができそうだ。
兵役の関係で韓国のクラブへと移籍したGKク ソンユンの替わりに出場が見込まれるGK菅野 孝憲にとってはプロキャリアをスタートさせた古巣との対決ということで、気合いの入るシチュエーションである。
自分たちでボールを握りながら攻撃を仕掛けていくことをスタイルに持つチーム同士の対戦とあって、ポゼッションの部分がゲームの焦点となりそうだが、チームスタイルを貫きながら臨機応変に戦い、今季初勝利をつかむのはどちらだ。
[ 文:須賀 大輔 ]
