名古屋は前節、苦手としていた清水を相手に2-1で逆転勝ち。史上5チーム目となるJ1通算400勝を飾るとともに、昨季から続いていたアウェイ16戦連続未勝利という不名誉な記録にも終止符を打った。
その名古屋が迎え撃つのはG大阪。前節、伝統の“大阪ダービー”に1-2で惜敗。遠藤 保仁のJ1通算632試合出場という偉大な新記録に花を添えることができなかった。リーグ戦1勝1敗となったが、悔しい気持ちをすぐに切り替えて豊田スタジアムに乗り込む。
名古屋の記念すべき400勝目は、まさに困難を乗り越えて手にした白星だった。6月初め、まさに全体練習を開始しようというタイミングで、選手に新型コロナウイルスの陽性反応が出たと発表された。活動停止を余儀なくされ、全体練習が再開できたのは6月13日だった。
ほかのチームよりも準備期間が短くなった中で行われた第2節。名古屋は序盤にミスから先制点を許す苦しい展開となる。しかし、無症状ながらPCR検査で新型コロナウイルスの陽性反応が出たため、6月22日に復帰したばかりのGKランゲラックが相手の強烈なシュートを左手一本で阻止すると、32分、失点に絡んだジョアン シミッチが味方のクロスに懸命に体を投げ出しヘディングシュート。清水のGK梅田 透吾に二度防がれたものの、最後は相馬 勇紀が押し込んで同点に。そして40分には前田 直輝が得意のドリブルで仕掛け、清水のオウンゴールを誘発した。
逆転した名古屋は62分に金崎 夢生を投入。金崎は新型コロナウイルスの陽性判定で、6月30日にチームに合流したばかり。練習試合もできずぶっつけ本番での登場となった。体力面やコンディションに不安がある中、金崎はそれでも前線からボールを激しくチェイスしチャンスを創出。名古屋の逃げ切りに大きく貢献した。
一方、G大阪の前節は、前半のアディショナルタイムに失点。後半早々に攻撃的なカードを切りチャンスを作り出したものの、スローインの流れから強烈なミドルシュートを叩き込まれて、リードを2点に広げられた。
しかし、ホームのパナソニック スタジアム 吹田で行われたダービーは、過去3戦3勝と相性の良さを誇るG大阪は、失点直後の68分にハンドで得たPKをアデミウソンが冷静に決めて1点差に詰め寄る。一気に逆転まで持っていきたかったが、終盤のパワープレーも実らず悔しい結果となった。
名古屋とG大阪の対戦は、名古屋がJ1に復帰した2018年以降、リーグ戦では3勝1分で名古屋が負け知らず。しかも3-2、3-2、3-2、2-2と打ち合いの接戦を演じている。
しかし、両チームともに前節はこれまでのジンクスが見事に破られている。攻撃陣にタレントがそろっているだけに、今回も多くのゴールシーンが見られる可能性が高いのは確かだが、果たしてどんな結果になるか。画面越しで大きな声援を送ってほしい。
[ 文:斎藤 孝一 ]
