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コラム

百年構想のある風景

2015/1/12 10:00

全国ホームタウンサミット

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11月1日、モンテディオ山形のホームスタジアムのある天童市で、「全国ホームタウンサミットin天童」が開催される。1999年、平塚で第1回が開かれたサミットは、長岡(新潟県)、磐田、浦和、仙台、川崎、大阪、柏で開催され、今回で9回目、参加者も300人規模になった。 市民後援会、ボランティア組織、自治体のスポーツ振興担当などさまざまな立場からクラブを支える人々が、毎年ホームタウンの持ち回り事務局となって、全国から参加者を集める。サミットの主たる目的は、各地域の活動事例の紹介を交えながら分科会形式で発表や討議を行い、お互いの連携、集客策、運営ボランティアの確保など、情報やアイデアの共有を図ることである。その後の交流会も、全員が地元の飲食を楽しむ大切な社交場となる。ただし、費用は、原則すべて参加者の自己負担。 分科会のコーディネーターとして、筆者が初めて参加した第5回サミット(仙台)では、150人の参加者が、(1)まちづくり(2)ボランティア(3)総合型スポーツクラブ(4)サポート組織の分科会に分かれて活発な意見交換が行われた。

中でも、当時毎試合2万人が集まる仙台スタジアムの取組み「ゴミ減量大作戦」は、現在全国のスタジアムに導入された「リユース(再利用)コップ」のきっかけになった。試合前後にピッチを周回するチアリーダーたちの手には、“ごみと失点はゼロがいい!!”や“プレイは華麗に!スタジアムは綺麗に!”の横断幕。環境問題への意識が、サミットから各地スタジアムのファンに広がっていった。 サミットは、クラブやホームタウンの支援者同士が自然に対話し、新しい視点を提供してくれる貴重な場である。自分たちだけでは解決できない難題を、豊富な経験者たちをお手本にして乗り越えていく。そこに、Jリーグの価値を高める新たなアイデアが生まれ、ファンも増える。 問題は、開催地にかかる負担と、実行の不安定さであった。

そこで、これまで核となってきた仙台、新潟、川崎など11団体が発起人となり、昨年12月、全国の連絡組織として『全国ホームタウンサミット』を設立、市民による支援組織の中に力強い“同心円”を持ち得た。今回は、その存在意義が試される大事なサミットでもある。 今年の開催地:天童は、サッカーだけでなく、女子バレーボール(パイオニア)や東北楽天ゴールデンイーグルス2軍の本拠地でもあり、その関係者も参加すると聞いている。「チーム天童」を提唱し、みんなが地元のスポーツを応援するきっかけになればうれしい。