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コラム

百年構想のある風景

2015/1/12 10:00

クラブとマスコット

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今年の干支「丑」をモチーフにしたマスコットがいるのは、ヴィッセル神戸。「モーヴィ」と呼ばれ、首にはチームのマフラーを巻き、マドロス風の帽子が港町を感じさせる。 マスコット「Mascot」とは、仏語を語源とする英語で、吉祥、幸運をもたらす人、動物、ものをさす言葉。クラブのマスコットは、チームに幸運(勝利)をもたらすものとして、サッカー発祥の地、英国のクラブには古くから存在してきた。その姿は、動物のぬいぐるみだったり、エンブレムに描かれた生き物だったりすることが多い。 クラブを愛する人ならば、その証(あかし)を何か身につけて気持ちを表したい。たとえば、選手と同じユニフォーム、ホームカラーの帽子、マフラー、手袋、旗などで。中でも、マスコットは、ホームゲームのピッチ内外で応援する“着ぐるみ”から、ぬいぐるみ、キーホルダー、マグカップ、歯ブラシ、シャツ、マウスパッド、携帯ストラップ、ステッカーなどの小物類まで多岐にわたり登場する。

チームとの親近感の対象であるとともに、最近ではマーチャンダイジング(グッズの販売戦略)やファンとつながる大切な道具にもなっている。 ブンデスリーガにも、「マスコットの力」を重視するクラブが急増、1・2部計36クラブの約7割が、マスコットに大きな価値を認識するようになった。2008~09シーズンの1部18クラブで、マスコットがないのはブレーメンとハノーファーだけに。残り16クラブのうち、この10年以内に誕生したものは、実に12クラブを数える。 ロバ(ボルシアMG)、茶熊(ヘルタ)、少年(コットブス)、ライオン(レバークーゼン)、ディノザウルス(HSV)、大鹿(ホッフェンハイム)、熊(バイエルン)、蜂(ドルトムント)、イヌワシ(フランクフルト)、いのしし(カールスルーエ)、牡牛(ビーレフェルト)、ねずみ(ボッフム)。

Jリーグ(36クラブ)では、5クラブを除き、ほとんどのクラブにマスコットがいる。全マスコットが集結して繰り広げられる、楽しいパフォーマンスは、子供や家族たちにとって、オールスターの隠れた魅力の一つだった。 我が子に対し「この子は、うちの“マスコット”です」と愛情表現することがある。英国のホームゲームでは、ちびっ子選手にプロ選手と同じユニフォームを着せて一緒にピッチに入場。試合前の練習に参加することが認められ、芝生の上で憧れの選手とボールを蹴り合うシーンが多かった。この小さなマスコットたちが、やがてクラブの熱烈なファンへと育っていく。 たかがマスコット、されどマスコット!小さな思いを大きく育んでいくやさしい存在だ。