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コラム

百年構想のある風景

2015/1/12 10:00

正夢

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18年目のJリーグは、新たにギラヴァンツ北九州が加わり、全国27都道府県37クラブに広がった。彼らはみな、Jリーグの理念に賛同し、“百年構想”を世に浸透させようと活動する同志である。同志として、町田、鳥取、長崎などがこの後に続かんとしている。先日訪れた島根県には、こうしたトップチームづくりの動きはまだ見られない。しかし、Jリーグがめざす“百年構想”の具現化につながる県サッカー協会の取り組みは、こつこつと積み上げられている。 出雲の国との縁は、20年前に少年サッカー人口を県別に比べたときのこと。日本サッカー協会(JFA)に登録された絶対人数では、人口の多い都会や面積の大きい地域には遠く及ばない島根が、児童百人当たりの密度では、サッカー王国の静岡(15人)に次ぐ高い数字(12人)を今日まで維持している。

さらに、これを女子、シニアまで含めた登録者全体でみると、県民人口当たりの密度では、堂々の全国一という。 以前触れたように、JFAの登録人口約90万人の中には、試合に出られない補欠の選手たちの多くが登録されていないのが実態のようだ。そもそも、“クラブ”とは、試合の勝ち負けよりも、一緒にサッカーを楽しむ仲間たちによってつくられた組織のはず。クラブの一人ひとりが同じ“メンバー”として扱われてこそ、“メンバーシップ”が生まれる。そのためには、魅力的なメンバーズカードも大事なアイテム。サッカーファミリーの対象は、“選手”を超えたサッカーを愛する人たち、みんなである。 JFAに現在登録されている“チーム”は、全国に28,990(2008年度)ある。これは、ドイツサッカー連盟に登録されている“クラブ”の数にほぼ匹敵するもの。両者の違いは、地域に根ざした活動をして、地元に愛され支えられている存在かどうか。それが、チームとクラブの違いでもある。

一朝一夕に実現できることではないが、お金もかけずに、すぐにできることがある。それは、チーム名に地域名(都市名や地区名など)を付け加えること。Jクラブだけが、その権利や義務を有するものではない。Jクラブの存在の前に、サッカーファミリーすべてが、自らに地域名を背負うこと、そのチームを地元が認識することで、“百年構想”の第一歩が踏み出される。 初春に夢の中で、出雲の人たちと楽しい約束をした。 「県内に登録された242チームの名前には、すべて地域名を入れよう!」 「そこに所属する選手は全員、JFAの“メンバー”として登録しよう!」