2018年3月1日(木) 17:13
連勝を狙う川崎Fは湘南との“神奈川ダービー”に挑む。ホームに鳥栖を迎える長崎はJ1初勝利をつかめるか【プレビュー:明治安田J1 第2節】
先週行われた開幕戦では、王者・川崎Fが快勝スタートを収め、その強さをまざまざと見せつけた。今節、その川崎Fはホームに湘南を迎える。
2年ぶりとなる神奈川対決でカギを握るのは中村 憲剛だろう。前節、1得点・2アシストと圧巻のパフォーマンスを示したこの司令塔が、今節も川崎Fの攻撃をリードする。一方の湘南は長崎との“昇格組”対決を制して勢いに乗る。持ち前のアグレッシブなサッカーは、川崎Fにどこまで通用するのか。J1での立ち位置を知るうえでも重要な一戦となるはずだ。
C大阪はホームに札幌を迎える。前節は横浜FMの独特なサッカーに手こずったが、終了間際に柿谷 曜一朗のゴールで追いつき引き分けた。苦戦を強いられながら、終盤に送り込まれた選手が勢いをもたらして、勝点1を手にした。今節も尹 晶煥監督の交代策がポイントとなりそうだ。対する札幌は、前節、広島に敗れたもののペトロヴィッチ監督が標榜するパススタイルに可能性を見出している。押し込みながらも得点を奪えなかっただけに、最後の精度が求められるだろう。
柏はホームで横浜FMと対戦。前節は仙台の術中にはまり0-1で敗れており、連敗を避けるためにも勝利が必要な一戦だ。チャンスは作れていただけに、いかに決めきるかがテーマとなる。横浜FMはハイプレス・ハイラインのアグレッシブなサッカーで、生まれ変わった姿を示した。果敢な攻撃スタイルはC大阪にも通用していたが、一方でミスからピンチを招く場面も少なくなかった。スタイルははっきりしているだけに、その精度を高めることが求められてくるだろう。
名古屋と磐田の“東海ダービー”も注目のカードとなる。G大阪に競り勝った名古屋に対し、磐田は川崎Fに完敗と、対照的な開幕戦となった両者だが、ともに成熟したスタイルを備えているだけに、質の高いサッカーが展開されそうだ。名古屋は前節結果を出した外国籍選手トリオが注目される。磐田は川崎F相手に3失点を喫した守備をいかに修正できるかがポイントとなるだろう。
FC東京はホームで仙台と対戦。前節は浦和に引き分けたものの、攻撃面に課題を残した試合となった。途中出場で流れを生んだ久保 建英の起用法も注目される。仙台は柏相手に会心の勝利を収めた。3-1-4-2の攻撃的な布陣によるサッカーは今季のJ1で旋風を巻き起こす可能性もある。2連勝を達成し、開幕ダッシュを実現できるか。
鹿島とG大阪の強豪対決も見ものだ。鹿島は押し込みながらもゴールを奪えずに清水とスコアレスドロー。一方のG大阪は名古屋との打ち合いに敗れ、黒星スタートとなった。王者奪還を目指す両者にとって、いきなりの正念場となる一戦。シーズンに弾みをつける勝利を掴むのは果たしてどちらか。
開幕戦をともに引き分けた神戸と清水の一戦は、攻撃vs守備の戦いとなるだろう。ルーカス ポドルスキをはじめ強力な攻撃陣を備える神戸が、ヤン ヨンソン監督の下で守備組織を整備させた清水にどのように挑むのか。ともに初勝利を目指し、1点を争う緊迫した戦いが繰り広げられそうだ。
長崎は初めてホームでJ1の戦いに挑む。前節は湘南に競り負けたが、持ち味の粘り強さを示し、相手を最後まで苦しめた。大観衆が詰めかけることが予想されるホームゲームで、地元のファン・サポーターと歓喜を分かち合うことができるか。一方の鳥栖は前節、田川 亨介のゴールで先制しながら神戸と引き分けた。後半の戦いに課題を残しただけに、90分を通しての安定した試合運びが求められるだろう。
浦和はホームに広島を迎える。前節はFC東京と引き分けたが、攻撃の迫力を欠いていた。守備の安定感は備わるだけに、いかにリスクを負えるかが初勝利のカギとなりそうだ。広島は札幌に勝利したものの、後半は相手に押し込まれる苦しい戦いとなった。城福 浩新監督の下、チームの構築段階にあるだけに、今節も粘り強く戦いながら、勝点を狙う。
■各試合の見どころをチェック
川崎Fvs湘南
C大阪vs札幌
柏vs横浜FM
名古屋vs磐田
FC東京vs仙台
鹿島vsG大阪
神戸vs清水
長崎vs鳥栖
浦和vs広島