先週末に約4か月ぶりに再開した明治安田生命J1リーグ。8日の水曜日には中3日で第3節が開催される。再開直後からハードなスケジュールとなるなか、各チームの総合力が問われてきそうだ。メンバー構成も含め、指揮官の手腕もカギを握るだろう。
開幕2連勝で首位に立った広島は、ホームに大分を迎える。2試合で6得点と攻撃陣が好調で、無失点の守備も光る。前節2ゴールを奪ったレアンドロ ペレイラが再び爆発するか。一方の大分も前節は鳥栖に2-0と快勝。こちらも2ゴールを奪った田中 達也が注目選手となる。
同じく2連勝のFC東京は、川崎Fとの“多摩川クラシコ”に挑む。得点源のディエゴ オリヴェイラの負傷状況が気になるところだが、レアンドロ、アダイウトンが好調を維持。安部 柊斗ら活きの良いアタッカーも控えており、スピード豊かな攻撃は保たれるはずだ。川崎Fは前節、鹿島を撃破し、初勝利を挙げた。新機軸の3トップがFC東京の堅守をいかに攻略するのか。そのパフォーマンスに注目だ。
C大阪も開幕2連勝。前節はG大阪との“大阪ダービー”を制し、勢いに乗る。キレのあるパフォーマンスを見せた清武 弘嗣が、今節もキープレーヤーとなるだろう。対する清水は開幕2連敗。ともに先制しながら逆転負けを喫しただけに、リード時の試合運びがテーマとなる。
王者・横浜FMはホームに湘南を迎える。開幕2試合勝利なし。2試合で1得点と自慢の攻撃力を発揮できていない状況だ。相手の警戒が強まるなか、その対策をいかに乗り越えるかが重要なテーマに。前年MVPの仲川 輝人がその重責を果たせるか。湘南は開幕2連敗。前節は立ち上がりの失点が響き、勢いをもたらせなかっただけに、試合の入り方がポイントとなりそうだ。
同じく開幕2連敗の鹿島は、ホームで札幌と対戦。ザーゴ新監督の下で新たなスタイルに挑むなか、目に見える結果が欲しいところだ。前節、途中出場から惜しいシュートを放った染野 唯月ら、若い力の台頭が求められる。札幌は前節、横浜FCを下して初勝利を挙げた。2試合で3得点と好調の鈴木 武蔵が今節も重要な役割を担いそうだ。
仙台はホームで浦和と対戦。前節は開始早々のゴールを守り抜き、湘南に勝利した。西村 拓真、ジャーメイン 良ら豊富な前線の駒をいかに活用していくのか。木山 隆之監督の手腕に注目だ。浦和は前節、横浜FMとドロー。押し込まれる展開となったが守備陣が集中を切らさず、無失点で乗り切った。西川 周作を中心とした守備が、今節もカギを握るだろう。
柏は前節、FC東京に敗戦。クリスティアーノの不在のなかで、攻撃が上手く機能しなかった。それでも途中出場の神谷 優太ら新加入選手が能力の一端を垣間見せており、彼らの働きが連敗阻止には不可欠だ。対する横浜FCは前節、札幌に敗れたとはいえ一美 和成が初ゴールを挙げたのは好材料。下平 隆宏監督にとっては古巣対決となるこの一戦で、J1昇格後初勝利を狙う。
鳥栖はホームで神戸と対戦。2試合勝利がなく、得点もなし。守備の安定は備わるだけに、攻撃陣の奮起が求められるだろう。対する神戸も未勝利。前節は広島に0-3と完敗を喫した。ボールを保持する時間は長かっただけに、崩しの質の向上が重要なテーマとなる。
名古屋はホームにG大阪を迎える。前節は清水に逆転勝利を収め、勢いに乗る。2試合連続で失点を喫した立ち上がりに細心の注意を払いたい。G大阪は前節、C大阪とのライバル対決に惜敗。不発に終わった宇佐美 貴史が、意地を見せたいところだろう。
■各試合の見どころをチェック
仙台vs浦和
C大阪vs清水
柏vs横浜FC
鹿島vs札幌
横浜FMvs湘南
広島vs大分
鳥栖vs神戸
FC東京vs川崎F
名古屋vsG大阪