前節から中2日、3日で開催される明治安田生命J1リーグ第4節は、5000人、もしくは収容人数50%以下の少ないほうの有観客試合として開催される。リモートマッチが続いていたなか、久しぶりに観衆の前で行われる一戦。来場されるファン・サポーターはもちろん、プレーする選手にとっても待望の試合となりそうだ。
唯一の3連勝で首位に立つC大阪は、ホームで名古屋と対戦。前節は清水に2-0と快勝を収めた。3試合でわずか1失点の堅守が光るが、2試合連続ゴール中の奥埜 博亮のパフォーマンスにも注目が集まる。名古屋は前節、リードを守り切れずにG大阪と引き分けた。勝ち試合を逃した悔しさを、首位チーム相手に晴らせるか。
2位の川崎Fはホームに柏を迎える。前節はFC東京に4-0と快勝を収め、勢いに乗る。ここ2試合で3得点の長谷川 竜也に大きな期待がかかる。一方の柏は再開後に2連敗。横浜FC相手に3失点を喫した守備が課題に。中2日での一戦となるだけに、素早い修正が求められるだろう。
同じく中2日での試合となるのが、大分vs神戸だ。ともに前節は勝利を手にし、いい状態でこの試合を迎える。大分は広島相手に逆転勝利を収めた勢いを持ちこみたいところ。神戸は鳥栖戦で90+1分までプレーした、アンドレス イニエスタの起用法がカギを握りそうだ。
2勝1分の負けなしで3位の浦和はホームに鹿島を迎える。前節はレオナルド、興梠 慎三のゴールで仙台に競り勝った。興梠は途中出場だったため、疲労は少ないはず。鹿島戦でもこのエースが重要な役割を担いそうだ。一方の鹿島は開幕3連敗で最下位に沈む。前節も札幌に0-2と完敗。ここまでわずか1得点で、しかもその1点はオウンゴールと攻撃面に課題を抱える。土居 聖真ら攻撃陣が意地を見せたいところだ。
同じく3連敗中の清水はホームでG大阪と対戦。前節はC大阪に力の差を見せつけられての完敗に終わった。攻撃スタイルを標榜するピーター クラモフスキー監督がこの状況をいかに改善するのか。その手腕が問われるだろう。G大阪は前節、終了間際のゴールで追いつき、名古屋と引き分けた。勝負強さを見せつけた渡邉 千真が再び重要な仕事をやってのけるかもしれない。
湘南も開幕3連敗。それでも前節は王者・横浜FMを最後まで苦しめた。果敢なプレーを見せた鈴木 冬一にかかる期待は大きい。その湘南の本拠地に乗り込む札幌は、2連勝で6位に浮上。もっともエースの鈴木 武蔵が鹿島戦で負傷交代したのは気がかりな点。代わってピッチに立つ選手が意地を見せたいところだ。
前節、J1復帰後初勝利を挙げた横浜FCは、ホームに仙台を迎える。見事な先制ゴールを決めた18歳の斉藤 光毅が今節も注目選手となる。対する仙台は浦和に競り負け、今季初黒星を喫した。それでも新加入の山田 寛人がゴールを決めたのは好材料。鋭いサイドアタックから相手ゴールに迫りたい。
鳥栖は再開後に2連敗。3試合を消化して、いまだ無得点と苦しい戦いが続く。頼れるベテランの豊田 陽平が、救世主となれるか。対戦相手の広島は、前節大分に逆転で敗れ、今季初黒星を喫した。ミスが目立った終盤の戦い方に修正を図りたい。
横浜FMvsFC東京は、昨季の優勝争いを演じた強豪同士の対戦に。連覇を狙う横浜FMは、前節、湘南を下しようやく初勝利。2ゴールを挙げた天野 純が、再び違いを見せられるか。FC東京は川崎Fとの“多摩川クラシコ”で完敗に終わった。そのダメージは計り知れないが、名将・長谷川 健太監督がどのように立て直してくるのか。ロシアのクラブへの移籍が決まった橋本 拳人のパフォーマンスにも注目が集まる。
■各試合の見どころをチェック
川崎Fvs柏
大分vs神戸
横浜FCvs仙台
清水vsG大阪
鳥栖vs広島
浦和vs鹿島
湘南vs札幌
C大阪vs名古屋
横浜FMvsFC東京