明治安田生命J2リーグは17、18日に第23節の11試合が行われる。オリンピック中断前の最後の試合となる今節は、注目カードが目白押しだ。
まず、首位の磐田はホームに6位の山形を迎える。前節は山口と引き分け、連勝が8でストップしたチームは、前回対戦で敗れた相手にリベンジを果たせるか。2試合連続で複数失点を喫する守備の修正がカギを握りそうだ。対する山形は9試合負けがなく、現在は5連勝中と勢いに乗る。3試合連続ゴールと好調の山田 康太を軸とした攻撃で、首位撃破を狙う。
2位の京都と3位の新潟も見逃せないカードとなる。京都は前節、北九州に快勝を収め、2試合ぶりに勝点3を手にした。5月の対戦では1-0と勝利。その試合で決勝点を奪った川﨑 颯太が再び結果を残せるか。一方の新潟は前節、栃木を撃破し、復調の気配を示す。この上位対決で敗れれば、京都との勝点差は7に拡大するだけに、是が非でも勝利が必要な一戦に。前節2ゴールの高木 善朗にかかる期待は大きい。
4位の琉球は大宮の本拠地に乗り込む。前節は相模原に敗れ、連勝が2でストップした。チャンスを作りながらも決め手を欠いた攻撃陣が意地を見せられるか。大宮は前節、長崎と引き分け、2試合勝利なし。それでも終盤に追いつく粘り強い戦いを披露した。21位と苦しい戦いが続くなか、上位撃破を実現し、浮上のきっかけを見出したい。
5位の甲府はアウェイで栃木と対戦。前節は愛媛に競り勝ち3連勝を達成した。野津田 岳人と泉澤 仁を軸とした攻撃で、今節も相手を押し込むことができるか。一方の栃木は7戦未勝利と元気がない。前節は新潟に0-3と完敗。隙を見せた守備組織を上手く立て直したい。
町田は4戦負けなしで7位に浮上。今節はホームに相模原を迎える。前節は先制されながらも、2-1と水戸に逆転勝ち。2戦連発の鄭 大世が注目選手となる。相模原は前節、琉球に競り勝ち、高木 琢也監督の下で初勝利を挙げた。2試合連続クリーンシートと、守備の安定感が生まれてきており、今節も堅い守りを保ち、相手の隙を突いていきたい。
長崎は前節大宮に勝ち切れず、8位に順位を下げている。今節はホームで北九州と対戦。大宮戦では終了間際に追いつかれただけに、試合の終わらせ方がテーマとなるだろう。北九州は前節、京都に敗れ、これで6試合勝利なしとなった。この間に一つのゴールも奪えておらず、攻撃面のテコ入れを図りたいところだ。
9位の東京Vは愛媛の本拠地に乗り込む。前節は群馬と引き分け、2試合勝利なし。端戸 仁が調子を上げてきたのは好材料ながら、2試合連続で複数失点を喫する守備の修正が求められそうだ。愛媛は3連敗と苦戦が続く。今季開幕戦で敗れた相手にリベンジを果たし、好転の足掛かりを築きたい。
千葉はホームで金沢と対戦。3試合負けなしながら、勝ち切れない試合が目立つ。前節は秋田と1-1でドロー。6試合ぶりに結果を出した見木 友哉がチームに勢いを生み出せるか。金沢は4試合勝利がないものの、前節は岡山と引き分け、連敗を3で食い止めている。複数失点が続いていた守備が無失点に抑えたのは好材料で、今節も粘り強い守備を保ち、勝機を高めたい。
山口はホームに秋田を迎える。8試合勝利がないものの、前節は首位の磐田と引き分けて意地を見せている。その試合で今季初ゴールを奪った島屋 八徳が、今節もキープレーヤーとなるだろう。秋田は前節、千葉と引き分けた。先制しながらも追いつかれる試合が目立つだけに、リード時の試合運びがテーマとなりそうだ。
松本はホームで水戸と対戦。前節は山形に競り負け、2連勝はならず。名波 浩監督就任後、好転の兆しは見えているだけに、勝利という結果を手にし、勢いに乗りたいところだ。水戸は4試合勝利がなく、前節は町田に逆転負けを喫した。調子を落とす中、前回対戦で快勝を収めた相手を再び撃破し、復調のきっかけを見出したい。
岡山は3戦未勝利と、調子は下降気味。今節はホームに群馬を迎える。ここ3試合で1得点しか奪えていない攻撃陣の奮起が求められる。群馬も5試合勝利から見放されている。前節は東京V相手に善戦したが、2-2と勝ち切れなかった。5試合で13失点の守備を立て直すことが、前節から指揮を執る久藤 清一監督に課せられたミッションとなるだろう。
■各試合の見どころをチェック
栃木vs甲府
千葉vs金沢
松本vs水戸
京都vs新潟
磐田vs山形
山口vs秋田
長崎vs北九州
岡山vs群馬
大宮vs琉球
町田vs相模原
愛媛vs東京V