昨日に引き続き、試合前日となる27日も非公開でのトレーニングを行ったガンバ大阪。決戦を前にしても選手たちの表情、チームの雰囲気はいつも通りで、どんな大舞台、大一番にも動じることなく戦ってきたG大阪らしさを保ったまま、決戦の地・埼玉に向けて出発した。
この大一番を前に「ガンバらしく戦いたい」と長谷川 健太監督。選手も同様に声を揃え、『ガンバらしさ』を示すべく『攻撃』への意欲を示した。とりわけ攻撃陣は気合十分だ。
「山形戦ではチームとしても、個人としてもいい感触で試合を終えられた。そのイメージのまま浦和戦に立ち向かっていけると思う。山形戦では我慢強く戦っていれば5分間で4点を取れる力があるチームだと自覚する、いいきっかけになった。ただ、自分たちができたからよかったけど、相手にやられることもあるのがサッカー。そのあたりはチームとして共通理解をもちながら戦いたい。広島戦までいって頂点に立つことを現実とするためにも、たくさん点を取らなければいけない。個人的にもそういう舞台でチームを勝たせられるプレーができる選手でいたいという思いは強いだけに、それを結果で示したい」(宇佐美 貴史)
「山形戦で畳み掛ける攻撃をできたのは良かったけど、浦和戦で同じ展開になるとは思い難い。相手の力を考えても、イケイケの展開は逆に危険を伴うからこそ、点を取ることを目指す一方で、リスクはしっかりと考えてプレーしなければいけないと思っています。とにかく結果。まずはここに勝つことだけに集中してそのために攻撃を勢いづけられたらと思っています」(阿部 浩之)
その攻撃を作り上げる上でも、また守備を安定させる上でもキーマンとなるのがキャプテンの遠藤 保仁。まったく気負った様子もなく、淡々と意気込みを語る一方で、改めて浦和戦に向けた決意を宣言した。
「浦和は素晴らしいチーム。昨年、優勝を争った相手でもあり、今季も1stステージで優勝するなどしっかりと結果を残している。その浦和と、素晴らしいスタジアムで、素晴らしい観客を前に試合をできるのはとても喜ばしいこと。ただ、そこで勝つのは僕らでありたい」
キックオフは明日、28日の14時。真っ赤に染まることが予想される埼玉スタジアム2002で、ガンバ大阪はディフェンディングチャンピオンとしてのプライドを胸に、強く、熱く、勝利を目指す。
[文:高村 美砂]