REPORT

FINAL振り返り

1999年
1999.11.03 14:00 Kick-off

劇的な展開で追い付いた柏が、PK戦で鹿島を下す

柏レイソル 2-2 (延長)
PK 5-4
鹿島アントラーズ

1999年に行われた第7回大会は、J1、J2の全26クラブが参加して開催された。ホーム&アウェイのノックアウト方式で行われ、決勝のみが1発勝負となった。

J1勢が順調に勝ち進むなか、躍進を遂げたのは当時J2のFC東京。準々決勝で横浜F・マリノスを撃破し、4強へと名乗りを上げた。しかし、準決勝では鹿島アントラーズに敗戦。決勝はその鹿島と、名古屋グランパスエイトを撃破した柏レイソルの対戦となった。

先制したのは柏だった。5分、右からの折り返しを大野敏隆が合わせて1-0。試合を優位に進める。しかし後半に入ると鹿島が地力を示し、62分にビスマルクのゴールで追いつくと、その2分後に阿部敏之が直接FKを叩き込み、瞬く間に逆転に成功した。

それでも粘る柏は終了間際の89分に、渡辺毅が値千金の同点ゴールを叩き込み、試合は2-2のまま延長戦に突入した。

延長では両者に決定機が訪れるも決めきれずに、勝負はPK戦へと委ねられる。サドンデスまで突入したPK戦は、先行の鹿島の5人目のキッカー、小笠原満男が外したのに対し、柏は萩村滋則が冷静に決めて、激闘に終止符を打った。