広島はリーグ戦で出場機会の少ない選手たちを中心に先発を構成してカヤFC(フィリピン)とのAFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)グループE第5節に臨んだが、チャンスを仕留められずとても難しいゲームを戦うことになった。
8分に
中島 洋太朗がバイタルエリアで前を向き、
満田 誠のパスを受けてシュートを放ったが、惜しくも枠をそれていく。15分には右サイドから満田が上げたクロスを中央でフリーになった
マルコス ジュニオールがヘディングで合わせたが、これも枠を外れていった。
すると18分、カヤFCがスキを突く。左サイドからのスローインで堀越 大蔵が同サイドを抜け出してグラウンダーのクロスを送り、駒木 秀人が飛び込んで先制点を奪取した。
追いかける展開になった広島は、サイドから多くのクロスを入れてゴールに迫った。しかし、カヤFCも集中してゴール前を守る中、決定的なチャンスを作り出すことができない。32分には
越道 草太が右サイド深くまで攻め上がって満田がグラウンダーのクロスを供給したが、味方には合わなかった。35分には満田がクロスを上げて、ファーサイドで
志知 孝明がDFに競り勝って折り返したボールを
マルコス ジュニオールが押し込んだが、志知のプレーがファウルとなってノーゴールとなった。
広島は枠内にシュートを飛ばすことができないまま前半を終えると、ハーフタイムに3選手を入れ替えて後半をスタートした。
中野 就斗がディフェンスラインに入って越道が右ウイングバックにポジションを上げ、ボランチの
木吹 翔太に代わって
松本 泰志が入り、左ウイングバックには
新井 直人が入る。ただ、53分に新井が負傷交代となるアクシデントが起こり、
柏 好文がピッチに駆けていく。
後半もサイドからの攻撃を続けていく広島は、柏が上げたクロスをファーサイドでフリーになった越道が右足で合わせるチャンスを作り出したが、このシュートも枠を捉えない。フィニッシュの質が上がらず何度も頭を抱える展開となったが、ピッチ上の選手たちは我慢強く続けていき、ゴール前に入っていく人数も増やしていく。
そして68分、
松本 泰志が左サイドから上げたクロスをファーサイドに走り込んだ満田が折り返し、
マルコス ジュニオールとDFがボールに反応して混戦になった中で、
井上 愛簾がうれしいプロ初得点を挙げた。
ようやくタイスコアに戻した広島は、勝ち越し点を狙って攻め続けた。82分には
ピエロス ソティリウを投入してゴールをこじ開けにいったが、カヤFCも最後までファイティングポーズをとって戦い抜く。アディショナルタイムには右サイドから中野がロングスローを入れて攻め込んだが、ゴールネットを揺さぶることはできず、1-1のままタイムアップとなった。
カヤFCが広島のACL2での連勝をストップ。しかし勝点3は積み上げられず、グループステージ敗退が決定した。
[ 文:寺田 弘幸 ]