AFCチャンピオンズリーグ(ACL)を含めて六度目のアジアの舞台を戦っているチームは、とてもたくましい戦いを見せている。カヤFC(フィリピン)を広島サッカースタジアムに迎えたグループE第1節で3-0の勝利を収めると、アウェイでの第2節・東方(香港)戦では3-2で勝ち切り、シドニー(オーストラリア)との2連戦もホームで2-1、アウェイで1-0の勝利をつかんだ。
リーグ戦とは大きくメンバーを入れ替えて臨む試合も多い中、3年目の指揮を執るミヒャエル スキッベ監督の下で総力が高まっていることを示してきた。終盤にCKから決勝点を奪う勝負強さや、アウェイで1点のリードを守り切るタフさを見せてきたチームは、今節もしっかりとしたパフォーマンスを見せていくはずだ。
すでにグループEの首位通過は決定しているため、グループステージの残り2試合は消化試合となるが、ミヒャエル スキッベ監督はトップチームの選手たちで遠征メンバーを構成してフィリピンへ向かう準備を進めている。優勝を争っている明治安田J1への影響が及ばないか心配なところだが、これまでもタイトなスケジュールで試合を戦う経験を蓄積してきており、みんなで目の前の試合をしっかりと戦ってリーグ戦へつなげていきたい。
カヤFCは前節・東方戦でグループステージ初勝利。2位のシドニーとは勝点3差、3位の東方とは同勝点と、グループステージ突破に望みを残している。
昨季のフィリピン・フットボールリーグを無敗で優勝したカヤFCは、今季も国内リーグで無敗を続けており、リーグ戦におけるホームゲームでは2023年2月を最後に敗れていない。ACL2023-24で横浜FMをリサール メモリアル スタジアムに迎えた試合は、87分にヤン マテウスに決勝点を奪われて敗れたが、1-2の僅差の試合に持ち込んでいる。
侮れない相手になることは間違いないが、広島としてもリーグ戦へ良い形でつなげていくための重要な一戦で、先発の可能性もある18歳の井上 愛簾は闘志を燃やしている。
「自分たちが攻める試合になると思っているので、FWの選手としていろんなチャンスを演出していきたいですし、ゴールという形でアピールしていきたい。カヤFC戦で結果を出してリーグ戦につながっていけばいいですけど、とにかくいまはカヤFC戦だけに集中したいです」(井上) カヤFC戦で選手一人ひとりがしっかりとプレーしていくことが、チームとして勝利をつかむことが、リーグ戦の試合にもつながっていく。広島はカヤFC戦も全員で勝利を求めて90分間を戦い抜く。
[ 文:寺田 弘幸 ]