川崎Fは上海に向けて10月20日の朝に出発。その際に羽田エアポートガーデンで『悲願のアジア青覇へ!ACLE壮行会』が開催され、移動時間の都合によって午前7時からの開催だったにもかかわらず、約500人のサポーターがチームの見送りに駆けつけた。
「聞いていた規模と全然違うくらい人がいるので、ビックリしています。この人数は今回の気持ちの表れだと思っていますので、勝って応えたいと思います」と話した鬼木 達監督をはじめ、代表してファン・サポーターに挨拶した選手たちは応援への感謝と勝利の約束をし、中国へと向かった。
アジア制覇はクラブの悲願。制覇とクラブカラーをかけた“アジア青覇”を合言葉にアジアの頂点を目指す。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2023-24は今年2月に行われたラウンド16で敗退しており、その悔しさも糧に今大会はリーグステージ突破に向けて戦っている。
2024シーズンは国内タイトル獲得の可能性がついえるなど、なかなか理想どおりの戦いができず、10月16日には8年間チームを率いてきた鬼木 達監督の2024シーズン限りでの退任が発表された。“鬼木フロンターレ”として最後の明確な目標はこのリーグステージ突破になる。初戦・蔚山(韓国)戦のように、アウェイで勝利を得てラウンド16進出に向けて前進したい。
対する上海申花は、ここまで川崎Fと同じ1勝1敗。アウェイでの前節・JDT(マレーシア)戦は0-3で敗れているが、ホームでの前々節・浦項(韓国)戦は4-1で快勝。ホームで見せた強さは侮れない。
警戒すべきはフェルナンジーニョ。そう、今年7月まで山東泰山に所属し、ACL2023-24ラウンド16の川崎F戦にも出場した、あのフェルナンジーニョだ。
そのラウンド16では2試合ともに途中出場だったが、川崎Fが3-2で勝利した第1戦ではゴールを奪い、2-4で敗れた第2戦では4点目につながるCKを蹴った。このセットプレーの得点で山東泰山が2戦合計スコアで上回ったため、彼の活躍がなければ山東泰山の準々決勝進出、川崎Fの敗退はなかったと言っても過言ではない。
上海申花に加入してからも中国スーパーリーグを含めて主軸として活躍し、今大会はここまで2試合ともスタメン出場。川崎Fとしては「自分たちらしいサッカーをして、勝って帰ってくる」(鬼木監督)こと、つまり攻撃的に戦い、相手を圧倒することが理想ではあるが、フェルナンジーニョを抑え切ることも勝利に向けた大きなポイントになるだろう。
技術や戦術が重要であることは言うまでもないが、国内での戦いとは異なるACLE、特にアウェイでの戦いは逆境も含めて乗り越えるメンタルの強さも重要になる。壮行会で「まず気持ちで上回れるように」と話したのは数々の経験をしている小林 悠だったが、全員がそのつもりで戦うことが重要だ。“アジア青覇”に向けた強い気持ちを上海の地で見せてほしい。
[ 文:菊地 正典 ]