直近の公式戦である明治安田J1第35節・浦和戦をスコアレスドローで終えた町田は、他会場の結果も受けて、残り3試合の段階でリーグ制覇の夢が消えた。
J1初年度の昨季を3位で終えた町田は、昨季の悔しさを晴らそうと、今季はJ1制覇も見据えてシーズンイン。結果的に目標がかなわなくなった現実に中山 雄太は「“有言不実行”になってしまったので、自責の念に駆られている」と語った。それでも選手たちに下を向いている暇はなく、「まだACLE(AFCチャンピオンズリーグエリート)や天皇杯のコンペティションが残っているのは救い」と前 寛之。リーグ戦残り3試合だけではなく、町田はあと2勝で頂点に立てる天皇杯や、初参戦のACLEを残している。
再び歩き出したチームが目指すのは、ホームでのACLE初勝利。ACLEにおいては1-1で引き分けたFCソウル(韓国)とのリーグステージ第1節以来となるホームゲームに向けて、キャプテンの昌子 源は「どうしても勝ちたい」と勝利を誓った。また副キャプテンの中山 雄太は「このままズルズルいくのは、何も成し遂げられないことになってしまう。リーグ戦での悔しい結果を良いエナジーに転換していきたい」と語気を強めた。
今節で対戦するメルボルン・シティ(オーストラリア)について、同郷のクラブをよく知るミッチェル デュークは「フィジカルも強く、クオリティーもあって、とても走るチーム」と評した。Jリーグでは優位性を発揮できているフィジカル能力も、アジアの舞台では必ずしもアドバンテージにはなっていない。最近はテクニカルなチームが増えているとはいえ、体格の大きいオーストラリア勢は難しい相手だ。「彼らにとって、リスペクトしているJリーグのチームに勝つことはとても誇らしいこと。Jリーグのチームを倒そうとしてくる彼らのメンタリティーは相当のものだ」とミッチェル デューク。第2節でメルボルン・シティと対戦した神戸も1-0と接戦だったため、今節も僅差の勝負となるかもしれない。
また、昌子 源は鹿島時代にチームメートだった金森 健志とのピッチ上での再会を楽しみにしている。「ACLEの舞台で再会できるのはまた特別」と語る昌子 源は、金森 健志のプレーヤーとしての特長をこう話した。
「以前は典型的なドリブラーでしたが、最近は周りを見ながらプレーの判断を変えられるし、気の利いたプレーができる選手になった印象です。鹿島で一緒にプレーしていた当時は“ドリブルの突貫小僧”のような選手でしたが、周りを見てプレーできるようになったことで良い意味で怖さが増した印象です」 メルボルン・シティで10番を背負う金森 健志は「助っ人」(昌子 源)。町田に立ち向かう日本人アタッカーのパフォーマンスも必見だ。
[ 文:郡司 聡 ]