昨年の時点で勝点13を積み、首位で年をまたいでいた神戸。今年のACLE初戦だった2月10日の前節・FCソウル(韓国)戦では武藤 嘉紀や酒井 高徳らチームの中軸を担う選手も多く出場し、2-0で快勝した。
リーグステージを突破できる8位以上、さらに、ラウンド16の第2戦をホームで戦えるアドバンテージを得られる4位以上も確定させている状況。ラウンド16の相手がどこになるかは最終節の結果次第となるだけに、目の前の試合に勝つことに集中するのみとなりそうだ。
今季開幕からケガ人の発生が続いていることは1つの懸念事項だ。明治安田J1百年構想WESTグループ地域リーグラウンド第1節・京都戦で大迫 勇也が筋肉系の不調で離脱し、そこから中3日で迎えたFCソウル戦で今度は扇原 貴宏も筋肉系のダメージにより離脱。さらに、13日のJ1百年構想WEST第2節・長崎戦でもジエゴが負傷交代している。
シーズン開幕とともに過酷な公式戦5連戦が始まっており、今節はその4戦目。この試合のあとには中3日でアウェイでのJ1百年構想WEST第3節・清水戦が控えている。ミヒャエル スキッベ監督がどのような先発メンバーをチョイスするかは不透明だが、FCソウル戦では主力に加えて神戸デビューの選手や若手なども出場し、チームとしての躍動感を発揮した。出番を得た選手が自らの力を誇示することが求められる。
その1人は、小松 蓮。先発出場した長崎戦でゴールチャンスを結果に結びつけることができず、ミックスゾーンでは悔しさをかみしめていた。「出たい」とジョホール戦への強い出場意欲を語った神戸の29番は同時に、ストライカーとして結果と向き合う強い意志をこう語っている。
「試合に出たらとにかくネットを揺らして帰ってきたい。(ジョホールは)遠いですし、何もなしで帰ってくるのはイヤ。とにかくゴールを取って勝って、1点だけじゃなくて2点、3点と取れるようにならないと僕の求めているストライカー像には及ばないと思っている」 神戸の悲願はアジア制覇。その実現へ向けて勢いをつけたい最終節となる。
一方、ジョホールは現在勝点8の7位につける。8位以上でのフィニッシュへ強い士気で向かってくることは確実だ。
マレーシア・スーパーリーグではここまで16戦16勝と他を寄せつけない圧倒的な強さを発揮。ベルクソンやジャイロ、長崎やFC東京でもプレーし、10日の前節・広島戦で得点を挙げたマルコス ギリェルメらブラジル出身選手をはじめ、かつて神戸にも在籍した元スペイン代表FWダビド ビジャ氏の出身クラブであるスポルティング・ヒホン(現ラ・リーガ2部)で育成組織時代からプレーしたナチョ メンデスなど、数多く所属する外国籍プレーヤーの個の能力は強烈だ。彼らの良さをフィールドから消し、“スキッベ神戸”らしい攻撃を仕掛けることは勝利へのポイントとなる。
[ 文:小野 慶太 ]