昨季に続いてAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)ラウンド16に挑んだ神戸。2位でリーグステージを突破した中、マッチアップしたのは7位のFCソウル(韓国)。アウェイでの第1戦で、ミヒャエル スキッベ監督は直近の公式戦だった明治安田J1百年構想WESTグループ地域リーグラウンド第4節・福岡戦から2名の先発を変更し、18歳の期待株・
濱﨑 健斗を今年の公式戦で初めて先発に起用。また、福岡戦は出場停止だった主将の
山川 哲史が右CBで先発に復帰した。
本拠地で先勝したいFCソウルも主力勢を投入し、2月に行われたACLEリーグステージ第7節・神戸戦から先発を数名変更。前線にポーランド国籍ストライカーのパトリク クリマラを配置したほか、最終ラインにはヨルダン代表CBヤザン アルアラブを起用した。
静かな立ち上がりを見せた試合だが、徐々にホームのFCソウルがポゼッションで前進するシーンを作る。特にボランチの脇や背後へのランでボールを引き出すチョ ヨンウクを経由したアタックを仕掛け、7分には右サイドからアンデルソン オリヴェイラがドリブルで突破を図った。ただ、神戸はつながれてもすかさずプレスバックし、危険な形は作らせない。後方での1対1も
マテウス トゥーレルらが強固な守備で封じる。15分にはビルドアップのミスを突かれたが、
井手口 陽介がリカバーして事なきを得た。
押されていた神戸だが、積極的なハイプレスを仕掛けながら攻守にリズムを作っていく。そして、23分に左CKを獲得。
広瀬 陸斗が右足でインスイングのボールを送ると、相手DFの頭に当たってファーサイドに流れ、反応した
マテウス トゥーレルが頭で押し込んで神戸が先制した。
ただ、FCソウルも反撃する。右CKの流れからソン ミンギュにクロスバー直撃のシュートを打たれ、さらにソン ミンギュはFKに鋭く飛び込むなど、神戸はヒヤリとする場面を連続で作られる。それでも神戸は
マテウス トゥーレルのフィードから
武藤 嘉紀へつなぎ、最後は
佐々木 大樹が狙う。ここはGKク ソンユンのビッグセーブに遮られたが、追加点の気配を漂わせた。
後半、同点に追いつきたいFCソウルがビルドアップから前進を図るが、神戸はハイプレスで着実に制限し、良い形でボールを運ばせない。54分にアンデルソン オリヴェイラを起点にペナルティーエリアへの進入を許したが、集中した守りで防ぎ切る。
FCソウルのキム ギドン監督はレオナルド ルイス、ファン ドユンをピッチに送り、テコ入れを図る。するとその直後、ファン ドユンがシュートを放ち、
濱﨑 健斗の右手に当たる。ここでVARの介入があり、判定はPKに。だが、レオナルド ルイスのシュートはGK
前川 黛也が完璧なセーブで防いだ。ピンチを切り抜けた神戸は、
大迫 勇也をJ1百年構想WEST開幕戦以来となるピッチに投入し、
鍬先 祐弥を中盤に入れてオーガナイズを維持。79分にはソン ミンギュのクロスからピンチを迎えたが、
マテウス トゥーレルの好守が光った。
最後までFCソウルの攻撃を退けた神戸がこのまま1-0の勝利。ファイナルズ進出を懸けて戦う、11日の本拠地・神戸市御崎公園球技場での第2戦へ、良い形で臨めることになった。
[ 文:小野 慶太 ]