初のアジア制覇を目指す神戸が、AFCチャンピオンズリーグエリートファイナルズ準決勝に臨んだ。
準々決勝のアル・サッド(カタール)戦から
扇原 貴宏が欠場する中、
満田 誠が先発する。対するは、開催地のサウジアラビア・ジッダに本拠を構え、会場となったキング・アブドゥラー・スポーツシティ・スタジアムをホームスタジアムとするアル・アハリ・サウジ。“完全アウェイ”という過酷な状況下だったが、神戸は集中した試合の入りを見せる。
5分、
大迫 勇也と
永戸 勝也で左サイドを突破し、中への折り返しを
武藤 嘉紀が狙う。ここは相手DFにはね返されるが、スピード感のある攻撃を展開。反対に最終ラインの背後にボールを入れる相手には、GK
前川 黛也らが的確に対応。17分には相手陣地でボールをカットした
武藤 嘉紀のスルーパスが
大迫 勇也に通るが、プレスバックしたフランク ケシエにクリアされた。
26分に神戸はピンチを迎える。右サイドをザカリア ハウサウィに突破され、折り返しを収めたフランク ケシエに右足でシュートを放たれる。神戸DFに当たる難しい軌道となったが、
前川 黛也がビッグセーブで防ぐ。
そして31分、神戸は相手陣地右寄りでFKを獲得。
永戸 勝也の左足でのキックを、背後に飛び出した
大迫 勇也が頭で落とし、これを
武藤 嘉紀が冷静にゴールへ。神戸が先制に成功した。
先制後はアル・アハリ・サウジが圧力を掛けてくる展開となるが、対人守備で後手を踏まず、プレスバックを含めて守備組織を強固にする神戸。前半のラストにはガレーノのFKをエンツォ ミローに頭で合わせられるが、ボールは左ポストを直撃。さらにエンツォ ミローのラストパスからイヴァン トニーに左足のヒールでシュートを放たれるも、わずかに枠外へ。神戸は前半を無失点で切り抜けた。
ただ、後半の立ち上がりにも、エンツォ ミローのクロスからロジェール イバニェスにフリーでヘディングシュートを放たれるなど、ヒヤリとする場面が続く。50分には裏に抜け出したイヴァン トニーにボールを流し込まれたが、VARのチェックを経てオフサイドのためノーゴールとなった。
神戸は54分、ポケットを取った
満田 誠のパスから
佐々木 大樹が左足でシュートを放つが、惜しくもクロスバーを直撃する。神戸も果敢に追加点を狙っていくが、62分、リヤド マフレズの右CKをメリフ デミラルに頭で合わされる。ここは
前川 黛也が防いだものの、こぼれ球をつながれ、最後はガレーノにボールが渡る。無回転の強烈な右足シュートがゴールネットを揺らした。
ホームの大観衆を背に勢いづくアル・アハリ・サウジは70分、クロスの流れからファーサイドのイヴァン トニーが右足でシュートを決めて、逆転に成功。さらに、大きなフィードを最終ラインの背後で受けたリヤド マフレズに左足で流し込まれたが、ここはVARのチェックを経てノーゴールとなった。
逆転された神戸は69分の
ジェアン パトリッキに続いて
小松 蓮、
広瀬 陸斗らを入れて巻き返しを図っていく。相手陣地でFKを獲得しながらゴールチャンスをうかがったが、相手の集中は途切れない。完全アウェイの中でも最後まで勝利へのアプローチを続けたものの、ゴールを奪うことはできなかった。
試合はこのまま1-2で決着。神戸の四度目となったアジア挑戦はベスト4で終わった。
[ 文:小野 慶太 ]