
敗退の危機を救ったメモリアルゴール。相模原が延長戦の末に逆転勝利
東京国際大学FC
FW 36
--CKから攻守が入れ替わって、ロングカウンターから決めた先制点を振り返ってください。ボールをもらって、相手が詰めてきたので、自分の足の速さを生かして裏抜けして、そのまま落ち着いて決めることができました。 --GKとの1対1は難しそうにも見えましたが。そうですね。でも、落ち着くことが一番大事で、自分の課題でもあったので、決められて良かったです。FWとして、チームを勝たせるために「絶対決めてやる」と考えながら決めることができましたけど、勝ち切れなかったことは悔しいです。 --去年までは高校でプレーしていた中、大学に上がった今年、公式戦でプロと対戦できた経験は大きいのでは?自分はあまり目立たない高校でプレーしていたので、こうして上に来て、Jのチームとやれて本当にうれしいです。ただ、大学生活はまだ始まったばかりですし、感謝の気持ちを持ちながら自分のスピードを生かしたプレーで点を取って、チームを勝たせたいです。
SC相模原
監督
試合の前に、「クラブとすると新しい歴史を作っている最中で、新しい物語を書き記すところで、みんなはそれを書き記す立場にあって、また難しい試合になると思う」とみんなに言いました。「勝つことができればJ1のクラブとも試合ができるし、そういったものに対してワクワクして、戦うことを楽しめ」という話をしました。「その先にプレーする楽しみが出てくるから、戦うことを楽しめるように、しっかりゲームに入ろう」という話をして、延長までいきましたけど、見ていて疲れました(笑)。ただ、今日もいっぱい応援に来てくれたので、彼らの声援には絶対に応えなければいけません。 失点の仕方は明らかに良くなくて、そういうものもそのあとに影響した気がしますけど、なんとかはね返して勝つことができたので、最低限の責任を果たせたのかな、という気持ちでいます。 --今日の相手である東京国際大FCのスカウティングは難しかったと思います。選手たちには「圧倒する戦い方をしよう」と伝えたのか、「相手をリスペクトして戦おう」と伝えたのか。どんなアプローチをしましたか?僕らは「この試合を圧倒して勝つぞ」という立場ではまだないですし、そういう相手もいない。前回の(天皇杯神奈川県予選準決勝の)神大(神奈川大)戦もすごく苦しんで勝って、今日もそういう試合になると思いました。相手のことはある程度把握できていたので、「こういう形で4局面をしっかり行う」という形で準備をしました。 相手は蹴ってくるチームで、蹴ることを全部止めることはできませんけども、蹴られたとしてもどのようにして蹴らせればいいか、それに対する最終ラインの対応と、全体のこぼれの準備をして臨んで、それができたときもあるでしょうけど、先に失点して間違いなく試合を難しくしてしまった。自分たちのCKからカウンターを受けての失点になるので、そこは反省しなければいけないと思っています。 ただ、トレーニングしてきたものと、相手をある程度踏まえて、攻撃のところはできていた部分は多かったと思っていますけど、失点して難しくなったのは事実です。その中でまずは失点したことに引きずられないように、失点した瞬間に加藤(大育)を呼んで、話をして、その話を中に持っていってもらって、もう一度ゲームにしっかり入れるよう、リスタートしました。 あとはハーフタイムにバランスやなんかを伝えました。こういう試合は受けると必ず難しくなります。受けるのではなく、「われわれは自分たちが目指す場所があったとして、そこに向けてのチャレンジャーだ」ということをもう一度意識させました。 最後はメンタルのところに持っていって、後半に入って、試合の中で見つけた打開の部分が、例えば若林(龍)と藤沼(拓夢)のラインだったので、そこを強調しました。あんなところで点を取れて試合を振り出しに戻してくれたので、選手も目いっぱい努力したでしょうし、自分もベンチも含めて、どこにポイントがあるか、探しながら戦った結果、全部で120分までいきましたけど、点を取れるチャンスが失点する前からあったと思う。ボックス内にボールを持っていくイメージと実際のプレーが合ったときに、最後のところまで詰め切るとか、フィニッシュの精度をもっと練習しなければいけないと思うので、「うまくゲームが進められているな」と感じたときに、点が取れないというときは、何かがあるものだと思いながらゲームを見ていました。そうしたときに、攻撃のCKから失点したので「難しい試合になったな」と覚悟を決めました。 難しい試合の中でも、選手の頑張りもありますけど、「受け身に回らないように」と話をしました。ただメンタルの話をするだけでは、試合は動かせない。そういったところを選手にトータルで伝えながら、自分も一緒に戦って、ひとまずは勝つことができました。それでもサポーターの人たちやクラブに対して、「心配させてすみません」という気持ちが僕にはある。選手がもっと自信を持ってプレーできるところまで僕が引き上げなければいけないと感じています。次のラウンドに進めたことに関して、その責任は最低限果たせたと思っています。僕個人は、「もっと良いゲームを作らなければ」と常に感じています。
東京国際大学FC
監督
やるからには良い勝負をしたいと思っていました。そもそもリーグ戦とは違って、格上の相手とやらせてもらう機会はなかなかありません。選手が硬くならないよう、力を発揮できるように、ということを考えて準備させていただきました。対策は細かくやりましたが、試合中も力の差を感じ、うまくいきませんでした。実際、対策をしたところをやられて同点ゴールを決められました。 --1年生のメンバーが多く、この経験は次につながりそうだが。1年生が6人出ましたけど、この間まで高校生でしたし、良い経験にはなってほしいですけど、多分、衝撃で打ちのめされたと思います(苦笑)。力の差を感じたと思うので、明日からのトレーニングに励んでもらえるのかなと思います。
SC相模原
MF 20
若林 龍
--天皇杯1回戦を突破して、いまの率直な気持ちを教えてください。僕がメンバーに入った試合では、まだ一度もファミリアを歌ったことがなかったので、率直にホッとしています。サポーターの皆さんに勝利を届けられてうれしく思います。 --相手がリードして引いてくる中、どうやって打開しようと考えていましたか?前半から僕のところに2人(プレスに)来ていて、どうはがそうかと思っていました。思ったよりプレッシャーは掛かっていなくて、人数だけいる形だったので、(藤沼)拓夢くんだったり、ジュニ(栗原 イブラヒム ジュニア)や(松澤)彰くんを使いながら、自分もドリブルじゃなくて連係で崩そうと考えていたので、それが得点の形にも出たのかなと思います。 --自身のゴールシーンは藤沼選手に当てて、ペナルティーエリア内に進入するという、この試合で何度も見せていた形でしたが。ファーストタッチで決まったのかなと思っています。拓夢くんが素晴らしい落としをしてくれて、いつも戸田さん(戸田 和幸監督)が言っているような、ファーストタッチで相手に向かうことができたので、シュートを流し込むだけでした。いつも努力していることが出て良かったと思います。 --2008年にSC相模原が創設されてから数えて、通算1,000ゴール目を自身が決めました。試合前から意識はしていましたか?あまり意識していなかったです。今日はセカンドボールのところなど走る、戦うということを強く意識していました。その結果が1,000ゴール目になればいいなと思っていましたけど、最初から1,000ゴール目を目指していたわけではなく、「勝利したい」という一心がゴールにつながったと思います。
FW 14
安藤 翼
--今日は若林 龍選手と藤沼 拓夢選手のラインからチャンスが何度も生まれていました。その藤沼選手と代わって、どんな連係をしようと考えていましたか?そこは自分の持ち味である裏抜けやボールを収めるという、拓夢とは違った良さがあると思っているので、自分の良さを出して得点に絡みたいと思っていました。 --延長戦に突入して、ペナルティーエリア内でのドリブルがPKにつながりました。1点目もそうですけど、戸田さん(戸田 和幸監督)から「斜めのパスを出したあとは潜っていけ」と言われていたので、それをうまく形としてできた結果、PKを得られたと思っています。 --PKのキッカーは決まっていたのでしょうか?いえ、決まっていませんでした。「取ったら蹴ろう」と思っていたので、そこは譲らずいきました(笑)。 --ほとんど真ん中に向かって、GKのタイミングを外したシュートを蹴っていましたが。PKはタケさん(竹重 安希彦)と練習後にいつもやらせてもらっているので、それもあって落ち着いてうまく蹴ることができました。