J1柏が、山梨県代表の山梨学院大PEGASUSと天皇杯2回戦で対戦する。
昨季から選手の約3分の1が入れ替わり、フレッシュなメンバーで戦っている柏だが、ここまでは苦戦が続いている。システムや選手起用など試行錯誤を繰り返しながら開幕6試合は勝ちなしが続き、複数得点はリーグ戦16試合中3試合のみ。5月中旬にはネルシーニョ前監督の退任が発表され、ヘッドコーチを務めていた井原 正巳氏が明治安田J1第14節・神戸戦から指揮を執っている。井原監督は就任後初のメディア対応で「ネルシーニョ監督とともにコーチとして一緒にやっていた中、これまで思うような結果を出せなかったことに対しては、コーチとしての自分にも責任があると思っている」と話したあと、「アグレッシブで組織的なサッカーをもう一度復活させ、現状を変えていきたい」と意気込んだ。
リーグ次節の横浜FM戦が天皇杯から中2日で行われることを考えると、柏がターンオーバーを採用する可能性も大いに考えられる。そうなった場合に活躍が期待されるのは、山本 桜大やモハマド ファルザン佐名といった若手選手たち。リーグ戦からメンバーを入れ替えて臨んだ2週間前のJリーグYBCルヴァンカップDグループ第5節・鹿島戦では無得点に抑えられ、特に彼らを含めた攻撃陣は無念を感じたことだろう。先週末のリーグ前節・札幌戦では4得点を挙げたが、ここまでのゴール数はリーグワーストタイと得点力不足に悩まされている。ここで結果を残せば、攻撃陣全体が勢いづくきっかけになり得る。
2012年度に天皇杯を制した柏だが、それ以降は決勝まで進めず、昨季はラウンド16で敗退した。今季こそ悲願のタイトル獲得を成し遂げることができるか。ルヴァンカップはすでに敗退が決まっているだけに、天皇杯に懸ける思いは一層強まっているはずだ。
その柏と対戦するのは、山梨県予選を勝ち上がってきた山梨学院大PEGASUS。1回戦・tonan前橋戦では4-3で逆転勝利を収めるなど、得点力の高さを示している。また、tonan前橋戦ではセットプレーからの得点が光った。40分に右CKから加藤 佑太郎がヘディングで同点ゴールを挙げると、58分にも右CKから再び加藤が合わせて得点。62分には右CKから樋口 陸が頭でそらしたボールを宮川 開成が押し込み、ネットを揺らした。柏との一戦でも、セットプレーからワンチャンスをモノにしたいところだ。
2年連続の天皇杯出場となる山梨学院大PEGASUS。昨季は1回戦で札幌大と対戦し、0-1で敗れた。今季はすでに昨季の記録を上回っているものの、「行けるところまで行く」(樋口)という強い野心をおのおのが持っていることは想像に難くない。その思いを胸に、ジャイアントキリングを起こせるか。試合は6月7日水曜日19時、三協フロンテア柏スタジアムでキックオフだ。
[ 文:藤井 匠 ]