8月19日夜、天皇杯1回戦で栃木県代表の栃木SCと千葉県代表のブリオベッカ浦安・市川が対戦する。
J3の栃木SCは、天皇杯栃木県予選決勝で関東リーグ2部の栃木C.U-25を4-1で下し、本大会出場を決めた。
栃木SCは昨季、1年でのJ2復帰を目指したものの明治安田J3を7位で終え、昇格を果たせなかった。今季は地元出身でチームOBの米山 篤志監督が就任し、チーム作りを進めている。米山 篤志監督が繰り返し強調するのは「結果」だ。2025シーズンのJ3、そして今年のJ2・J3百年構想リーグでも結果を残せなかった反省を踏まえ、2026/27シーズン開幕前から「J2昇格が至上命令」との意識を選手全員が共有してきた。シーズン前のトレーニングマッチから結果にこだわり、開幕したJ3でも開幕戦で金沢に3-2の逆転勝利。第2節はアウェイで熊本を無失点に抑えて勝点1を持ち帰るなど、確実に勝点を積み上げている。
今季のチームの特徴は、高校年代で実績のある若手有望株が多数加入した点にある。川崎Fから育成型期限付き移籍で加入した名願 斗哉のほか、G大阪から中村 仁郎、C大阪から大迫 塁、徳島から鈴木 輪太朗 イブラヒームらが完全移籍で加入。彼らが今季のJ3でブレイクする瞬間を狙い、出場機会をうかがっている。この1回戦のあとは中2日でリーグ戦を控えるため、リーグ戦の主力が控えに回り、出場時間の少ない若手が先発に名を連ねる可能性は高いだろう。

リーグ戦では開幕から2試合でベンチ入りもまだ出場がない中村仁郎(写真は2026/27J3第1節・金沢戦)

今季リーグ戦でメンバー入りがない大迫塁。ここでチャンスが訪れるか(写真はC大阪在籍時の2026年J1百年構想第13節・神戸戦)
栃木SCは昨年度の天皇杯2回戦でJ1の東京Vに1-3で敗れた。今季は1回戦を突破すれば、26日に行われる2回戦でJ1の川崎Fと対戦する。ぜひとも勝ち上がり、J1クラブとの一戦に挑みたいところだ。
一方、千葉県代表のブリオベッカ浦安・市川は、天皇杯千葉県予選準決勝で順天堂大を延長戦の末に2-1、決勝でFC GRASION東葛を4-1で退け、2年ぶり8回目の本大会出場を決めた。
同クラブは2017年にJFLから関東リーグ1部へ降格したが、2019年、テクニカルディレクターを務めていた元日本代表の都並 敏史氏が監督に就任し、再建に着手。2022年にJFL復帰を決めると、復帰初年度の2023年は中盤から終盤にかけて16試合無敗を記録し、準優勝を果たした。2024年は8位、2025年はリーグ最少失点で3位と着実に力をつけている最中にある。
2024年度の天皇杯では当時J3の八戸に0-2で敗れ、1回戦敗退に終わった。今大会も持ち前の組織力と堅守を武器に、カテゴリー上位の相手に対し、虎視眈々とアップセットを狙っているだろう。
千葉県予選決勝で先制点を挙げた福元 友哉は、2018年から2023年まで当時J2の岡山に所属した(2022年は7月からFC大阪に育成型期限付き移籍)元Jリーガーで、チームの主軸だ。JFL開幕戦を8月29日に控えるため、この1回戦にはコンディションの整ったフルメンバーで臨むとみられる。
[ 文:鈴木 康浩 ]