広島は選手、スタッフ複数名が新型コロナウイルス感染症の陽性診断を受け、管轄の保健所より25日の活動停止の指導を受けたため、前節・G大阪戦は試合中止となった。今節の名古屋戦に向け、クラブは26日に選手、スタッフに抗原検査を行った結果、新たに陽性判定となった者がいなかったため、開催に向けた準備に取りかかっている(26日はPCR検査も行っており、検査結果は27日朝に判明する予定)。
準備がしっかりと整った状態で今節を迎えるのは難しい状況にあるが、ミヒャエル スキッベ監督が率いるチームは4月にも新型コロナウイルス感染症によって試合当日に急きょメンバーを変更して臨んだこともある。
その明治安田J1第8節・福岡戦は、ミヒャエル スキッベ監督が東 俊希をボランチで起用するサプライズもあった中でチーム一丸となって戦い抜いた。そして、後半アディショナルタイムに途中出場の柴﨑 晃誠が決勝点を決めて勝利をつかみ取り、ベテランの青山 敏弘が感慨深く試合を振り返っていたのが印象深い。
「最後にああいう形になるということは、自分たちのやろうとしていることが間違っていないということ。試合に出ている選手がすごい力を発揮してくれているけど、練習からすごく良い。良いモチベーションがあるし、良いインテンシティーがあるので、それが今日の試合に出たなと感じるし、監督も『数名の良い選手がいなくなったけど、そのぶん、数名の良い選手が入ってくるだけだから、自信を持ってやろう』って言ってくれて、僕らはそれを信じてやった試合だった。そのことを結果で表現できてうれしかった」 今節も広島はチーム一丸となって戦い抜く姿を見せてくれるに違いない。
エディオンスタジアム広島に乗り込む名古屋は前節、ホームで福岡を破って3連勝を収めている。15分に中谷 進之介がセットプレーから得点を奪って先制したあと、43分にチアゴが退場となって苦しい試合になったが、試合後に中谷が「今日に関してはみんなの魂です。ハーフタイムにもこれは気持ちで、自分たちが上に行けるか行けないか、本当に懸かっているゲームだと思ったので、全員でやり切ろうという一体感が見えていました」とコメントしているように、気持ちのこもったゲームを見せている。
1点差の勝負をモノにする力を発揮している名古屋は、中2日で臨む今節において、どんなパフォーマンスを見せることができるのか。広島とはJリーグYBCルヴァンカップグループステージでも対戦して2敗を喫しているだけに、長谷川 健太監督をはじめ、選手たちもさらに気持ちを奮い立たせて広島に向かっていくに違いない。
エディオンスタジアム広島で14時にキックオフする今節は、お互いにチームの総力をすべて出し切って勝点3をつかみ取りにいく戦いになる。最後まで目の離せない激しい攻防が繰り広げられそうだ。
[ 文:寺田 弘幸 ]