4月最後の前節・神戸戦では0-2と完封負けを喫した湘南。その4月を振り返ると、明治安田J1第6節・G大阪戦を4-1と大勝し、第7節・FC東京戦は2-2の引き分けに終わった。第8節は昨季王者の横浜FMと1-1、前々節は堅守を誇る名古屋に2-2と、勝てはしなかったものの上位陣相手に善戦し、勝点を拾い続けてきた。とはいえ、ドローが続いていることも事実で、前節は5試合ぶりの黒星を喫し、順位は14位に転落してしまっている。
順位は下から数えたほうが早くなってしまったが、5月最初の試合で勝点3を得て、再浮上を目指す。善戦して良しではなく、今月は勝ち切ることに重きを置いて戦いたい。
チーム状況としては、2列目で個性を存分に発揮していたタリクと小野瀬 康介が負傷。今季の攻撃的な湘南を支えていた2人を欠くという大きな痛手を負ってしまった中、茨田 陽生が前節で復帰を果たしたことは明るい要素だ。
昨年の11月5日に行われたJ1最終節以来の公式戦となった茨田。61分から2列目のポジションで起用されると、持ち味としている前線へのキラーパスでチャンスを創出。久しぶりの実戦だったが、茨田らしさが垣間見えた。
今節の相手は、その茨田が育成年代から過ごしてきた柏。ここ数シーズン、柏とは激しいゲームになることが多く、簡単に勝つことはできないだろう。
「神戸さんの強さ、ストロングなところを受け過ぎないように準備をしてきたつもりですけど、そこを上回れなかった事実が結果に表れた」と前節終了後に悔やんでいた山口 智監督。柏にも細谷 真大、マテウス サヴィオら強力な選手がいるが、受けに回らず、攻守で主導権を握りながらゴールを目指したい。
対する柏はここまで1勝4分5敗で16位に沈んでいる。前節はホームで京都と対戦し、8分に先制を許すが、47分に三丸 拡のクロスをきっかけとしてマテウス サヴィオが同点ゴール。しかし逆転にまでは至らず、引き分けで終わった。
京都戦では、4月7日に加入が発表されたブエノが69分からピッチに立ち、柏デビューを飾った。ブエノは試合を振り返って、「監督は私が入ることで守備の強化を求めてくれていたので、それに応じようと、チームに貢献しようとしたつもり」とコメント。CBとして追加点は許さず、久しぶりの公式戦出場となった中でも求められたタスクを遂行した。
湘南は茨田が、柏はブエノがチームを勝利に導く救世主になれるか。前節から中3日と間隔は短いが、5月最初の試合で勝利を手にし、快進撃のきっかけにしたい。
[ 文:舞野 隼大 ]