福岡は今季開幕時に掲げた『6位以上』の可能性がなくなり、その後に再設定した『10位』という目標も前節の結果を受けて果たすことができなくなったが、今節は今季ホーム最終戦。そのチケット販売が非常に好調で今季最多入場者が見込めることもあり、なんとしても勝利を収めたいとの強い意欲を持って臨む。
さらに明治安田J1第28節・柏戦からの5連敗のあと、現在は2勝2分と4戦負けなし。今節・G大阪戦と次節・名古屋戦でも負けなしをキープして、契約更新が発表された金 明輝監督の下で臨む来季に向けて良い形でつなげたいというモチベーションもある。
4試合連続無失点中であることは負けなしを継続する上で大きなプラス材料だが、その上でここから2連勝を収めてシーズンを締めくくるためには、攻撃面でより良いプレーを表現する必要がある。約3週間の中断期間中に主に取り組んだのはまさにそこで、いかに得点を奪うかに注力してトレーニングに励んできた。
その点に関して金 明輝監督は「トレーニングマッチを含めて形を出すことはできているので、選手もイメージできていると思う」と手ごたえをつかんでいる様子。第22節・神戸戦での出場を最後に負傷で長く戦列を離れていた
北島 祐二も全体練習に復帰しており、指揮官の言葉を借りれば「爆発的」な攻撃を実践する準備は整いつつあると言えよう。
G大阪がAFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)グループF第5節・東方(香港)戦を27日に戦っていることから、福岡のほうがコンディション的には有利だと言えそうだが、金 明輝監督は「約3週間の空きがあることは逆に懸念材料でもある。試合勘やモチベーションがどうなのか」と話している。そのあたりの調整も福岡にとってのポイントになりそうだ。
コンディション的には不利な状況が予想されるG大阪だが、勝利を期待できるプラス材料は多い。まずは厳しい試合日程を生むことになっているACL2ではグループステージで5連勝、首位でのノックアウトステージ進出を決めており、チーム内の雰囲気は良いだろう。
その上で、27日のアウェイ・東方戦では、高卒ルーキーながらC大阪との今季リーグ開幕戦で先発を果たして注目を集めた
名和田 我空が、プロ初ゴールを記録。チームとしても今季のACL2で最多の5ゴールを記録し、また9日の前節・神戸戦では
奥抜 侃志が今季初ゴール。攻撃陣に勢いがついている点は大きなプラス材料と言える。
G大阪には最大で6位浮上の可能性が残されており、2025シーズン限りでの退任が決まっているダニエル ポヤトス監督を良い形で送り出したいと、3シーズンをともに戦ってきた選手たちも考えていることだろう。
今季一度目の対戦は第2節。
倉田 秋が前後半で1点ずつを挙げたG大阪が、福岡の反撃を終了間際の
見木 友哉の1点に抑えて、2-1で勝利を収めている。G大阪がシーズンダブルを達成するのか、福岡がそれを阻むのか。
[ 文:島田 徹 ]