明治安田J1百年構想リーグが開幕を迎える。Jリーグの秋春制への移行に伴い、2026/27シーズン開幕までの期間を利用した特別大会は、約4カ月間という短期決戦、J1ではEASTとWESTに分かれて戦う編成、90分で決着がつかない場合はPK戦を行って勝敗を決める完全決着制など、昨季までのリーグ戦とはさまざまな変化がある中での戦いとなる。
土日の試合に先駆けて『フライデーナイトJリーグ』として、2月6日に京都と神戸がサンガスタジアム by KYOCERAで対戦する。両チームは昨季のJ1最終節で対戦しており、そのときは京都が2-0で勝利。それから約2カ月後の再戦となるが、互いにシーズンオフを挟んでさまざまな変化があった。新シーズンを占う上で、注目のカードだ。
ホームの京都は昨季、クラブ史上最高順位となる3位でシーズンを終えた。優勝争いを展開しながらタイトルに届かなかった悔しさを胸に、J1百年構想リーグでの優勝を期待する声は大きい。曺 貴裁監督も「去年までは街で話しかけられたときに『頑張ってください』、『上位を目指しましょう』という声が多かったが、今年は『優勝しましょう』となっている」と話している。
百年構想リーグは昇格や降格がないレギュレーションということもあり、新監督を招聘したり、選手を大幅に入れ替えたりと、新しいチームへの移行にチャレンジするチームが多い。J1百年構想リーグWESTグループでも半数以上のチームで監督が代わっている中、京都は曺 貴裁監督の6季目に突入する。躍進を遂げた昨季のチームをベースに、新戦力や新たなコーチングスタッフを迎えて、さらなる成長、その先にあるタイトルを目指すシーズンとなる。
戦力では、昨季のチームから
宮本 優太が浦和へ復帰し、開幕1週間前には
原 大智がFCザンクトパウリ(ドイツ)へ移籍することが発表された。主力選手の退団は痛いが、指揮官は「良いチームだから起こり得ることだと思う」と前向きに捉えている。新戦力も沖縄キャンプなどを経て“サンガスタイル”への適応が進んでおり、新たな循環を経て2026年の京都サンガを作り上げていく。
アウェイの神戸は昨季、5位に終わった。創立30周年の年にリーグ3連覇を目指したが無冠に終わったシーズンを経て、今季はミヒャエル スキッベ監督を招聘。コーチングスタッフも大幅に入れ替わった。現在進行形のAFCチャンピオンズリーグエリートも含めて、タイトル獲得を目指す。
戦力は宮代 大聖がスペインへの挑戦を決断し、ほかにも
エリキや
汰木 康也、最終ラインで複数ポジションをこなした
本多 勇喜らがチームを去った。一方で攻撃的左SBの
ジエゴ、仙台でたくましさを増して4シーズンぶりに復帰する
郷家 友太、37歳にして円熟期を迎えている
乾 貴士など、実力者が加わっている。近年の神戸を支えてきた
大迫 勇也や
武藤 嘉紀ら主軸となる選手たちも、復権へ向けてモチベーションを燃やしているはず。そこへミヒャエル スキッベ新監督が、どのようなテイストを加えていくのかは興味深いポイントだ。これまでの神戸の強みと、指揮官が広島で構築してきた特徴をどのように融合させるのか。そのお披露目となる。
試合は19時キックオフ。この時期の亀岡は非常に寒いため、万全の防寒対策でスタジアムへ訪れてほしい。気温は低いが、ピッチの中では関西の実力者同士の見ごたえある熱戦となることは間違いない、注目の開幕戦だ。
[ 文:雨堤 俊祐 ]