鹿島がもぎ取った逆転勝利。試合を決めたのは途中出場の選手たち
浦和レッズ
監督
立ち上がりは狙いどおりでした。ハイプレスを掛け、相手陣内でボールを奪い、そこからの攻撃で2得点が生まれました。しかし、鹿島のビルドアップは非常に質の高いもので、時間が経つにつれわれわれのプレスをかわすようになり、チャンスを作られるようになってきました。 クロスからのハンドになってしまった場面が決定的だったと思います。少し偶然的なクロスだったと思いますが、PKで失点してより難しい状況になりました。 後半も立ち上がりはハイプレスを掛けにいき、そのあとはよりミドルゾーンで構えるという流れにしました。2失点目のあとは、よりオープンな展開で得点を狙いにいきましたので、攻撃的な選手の投入が増えました。両チームとも得点の機会があるようなオープンな展開になったと思います。 しかし、終了間際に鹿島の得意なセットプレーから失点しました。本日はセットプレーを警戒してミヤ(宮本 優太)ではなくダニーロ(ボザ)を起用していましたが、それでも鹿島の3点目を抑えることができませんでした。そして終了間際ということもあり、そのあとはわれわれに何かができる時間があまりありませんでした。 このような流れでの負けになりましたので、非常に痛い敗戦となりました。われわれが得られる教訓は、このような良いチームとの対戦のときにはあまりオープンな流れに持っていかないほうが結果につながるということです。 ただ、昨年と比べると、よりオープンな展開はわれわれが目指しているものです。そのスタイルに持っていくプロセスの中でミスはつきものだと思います。サポーターの方々にとっては悲しい結果になってしまいましたが、われわれの方向性はそちらに向かうものだと思います。 --後半の2失点はCKからでした。準備していた守備がうまくいかなかったのでしょうか?このスタメンで鹿島対策のCK守備を練習してきましたが、3失点目となったCKは多くの選手が交代したあとでしたので、選手が入れ替わると構造が保ちづらくなるのはあると思います。 --風の影響も強い試合だったと思いますが、後半は向かい風で押し込まれました。どうにかマイボールで落ち着くことができればと思いました。そうですね。ボールをキープしながらプレーするというのは本日のパフォーマンスで欠けていたものだと思います。より自分たちが握ってプレーする時間帯もあるとして練習してきました。われわれが相手を走らせてボールを動かしながらキープできれば違った展開になったかもしれませんが、鹿島も非常に組織的な守備をしていて、われわれがバックパスをすればハイプレスに来るという流れがありました。 --後半に追いつかれてから、点を取り返すために足りなかったものは?全体的な話をすると、ハーフタイムで「こうしよう」と伝えたことが後半あまり実行できませんでした。立ち上がりはハイプレスを掛け、そのあとはミドルブロックで構えてカウンターを狙うという指示を出しました。そのカウンターを狙うためにも、前半好調だった(金子)拓郎を(二田)理央に代えました。これはメディカル的に時間制限があった(肥田野)蓮治をイサーク(キーセ テリン)と交代したからでもあります。それをなかなか実行することができませんでしたし、理央については最初にもらったボールで良いチャンスになりましたが、彼の経験が少し不足していたかもしれません。
鹿島アントラーズ
鹿島アントラーズ
--決勝点の場面を振り返って。本来であれば、GKの前に立つポジションは自分の役割だったんですけれども、そこにもすでに知念(慶)選手がいたので、その場で少しお互いの役割を変更しました。そこから柴崎(岳)選手からものすごく良いボールが入ってきたので、本当に頭を合わせるだけでした。 --ベンチにいるときから狙いを共有していたのですか?監督からも、ベンチスタートだったとしてもスターティングイレブンがやっていることであったり、試合の展開を見ろということをよく伝えられています。交代したからできないというわけではなくて、誰が入っても自分たちのやるべきことができると思っています。そういう意味ではベンチにいるときからしっかり見ていました。 --会見で鬼木 達監督も言っていましたが、決勝点を決めた側のゴール前はかなり風が巻いているような感じで難しい状況だったと思います。ゴールシーンで、キックに合わせる上で風の影響というのはどのくらい考慮に入れましたか?影響はしました。本来飛んでくるであろうスピードよりも遅い形で、もっとゆっくりな形でボールが入ってきたので、自分もあまり強く打てたとは思っていなかったんですけれども、それが良い影響として自分のゴールにつながったと思います。 直前に自分が蹴ったCKが追い風というかあまり強く蹴らなくてもものすごく速いボールが行っていたので、もちろんその逆であればボールがゆっくりになると思っていました。あそこに走り込んで、直前のCKを蹴ったことによって良い感覚であそこに入りました。
--手ごたえはいかがですか?逆転はできるだろうなと。最低でも同点までは絶対いけるなと、試合中ずっと思っていました。逆転できて良かったです。 --ご自身のゴールシーンは、どういう狙いだったのでしょうか?(相手が)ゾーンとマンツーの併用だったので、前半からフリーだったんですよ。あの前に1人ブロックに入って(ボールを)入れるという手だったんですけど、1個抜けてきて。自分はあそこを狙っていたので。本当に(樋口)雄太が良いボールをくれたので、当てるだけでした。 --前節・柏戦を含めて、縦パスがどんどん入ってくるようになっている感覚はありますか?去年より入ってきているので、そこからはもう僕たちの精度だと思っています。今年は比較的入ってきているほうだから、あとはそこをゴールに結びつけられるか。自分たち、前のクオリティーが求められていると思うので、もっともっと質を上げていきたいなと思います。 --慌てずにしっかり逆転まで持っていけたことについては?全然慌てていなかったですね。なんか良いですよ、最近のチームは。
監督
まず浦和のアウェイというところで非常に難しいゲームになるだろうという予想はありました。そういった中で2点先制されて、本当に展開としては難しくなりましたけども、選手が慌てることなく、しっかりと自分たちのサッカーをやり続けたこと、相手を見ながら何が有効かというものをしっかりと見極めながら戦った前半だったと思います。その中で1点返せたことが本当に大きかったと思います。また後半は、継続してやれたことと、あと交代選手がしっかりと時間に関係なく、しっかり結果を残そう、そういう姿勢がありました。チーム全員の勝利であり、最後、サポーターへ向かって攻撃できたことも自分たちにとって、非常に後押しになりました。本当にチーム全員、サポーター全員と勝ち取った勝利だと思っています。 --後半の立ち上がりに同点にできたことが今日の大きなポイントだったと思いますけれども、前半の出来を踏まえた上でハーフタイムではどういった修正があったのでしょうか?前半も決して悪くないという話をしました。自分たちのやろうとしていることはしっかりと表現していましたし、相手の徐々に落ちてきている部分とかも見極めたり、スペースの共有もでき始めていました。ただ、後半に向けてはとにかく安い失点をしちゃいけないという話はしました。そこが後半のポイントになると思っていましたし、個でのはがされ方とか、そこにはしっかりと気をつけるようにチーム全員で共有しました。あとはもう攻撃に関しては我慢強くやり続けることでチャンスはあると思っていましたので、1点取れば必ずひっくり返せるという話はしていました。少し最後のほうの時間になりましたけども、非常に良い戦いをしてくれたかなと思っています。 --決勝点の場面ですが、途中出場の田川 亨介選手がCKを誘ったところからスタートしたと思います。また、決めたのがチャヴリッチ選手ということで、開幕から出遅れていた2人が決めてくれたというところ、監督の采配も踏まえて率直な思いを聞かせてください。やっぱり最後、ああいう形になったとき、スピードのある選手というのは非常に有効だと思っていました。それでもこういう雰囲気の中で、それを短い時間で発揮するというのは簡単なことではないと思います。それはやっぱり彼らの日頃の努力だったり、試合に対する研ぎ澄まされたものが表れたと思います。またCKも前半で自分たちがやられましたけど、やっぱりあっち側のCKは少し風が舞って難しい状況だった中で、(柴崎)岳も非常に良いボールを蹴ってくれたと思います。本当に全員が集中した中のゴールだったと思っています。
浦和レッズ
FW 36
肥田野 蓮治
--先制点の場面を振り返って。(金子)拓郎くんが自分のことを見てくれるのは分かっていたので、とりあえず相手より前に入ろうと100%のスプリントで突っ込んでいった感じです。 --ここまで3試合で2得点という数字を残しています。満足はしていないですし、得点の前に1本クロスバーに当てたシーンがあったので、ああいうところを決め切れないと今日のような結果になってしまうと思います。チームとして3点目というのをすごく重要視していたので、それを自分が取れなかったのは課題かなと思います。 --ご自身の裏に抜け出す動きによって、浦和の推進力がかなり増したと思います。やるべきことは変わらなくて、チームのためにひたすら走るというのは意識していたので、その点に関してはよくできたのかなと思います。 --相手DFが植田 直通選手でしたが、何を意識して臨みましたか?最近は収めもチャレンジしている中で良い感触があって、相手が植田選手という緊張感もありましたが、意外と通用するなというのは自分の中でも1つ自信になる部分だったのかなと思います。 --もう少しご自身が長くプレーしていたらとも感じました。金子選手とともに交代してから浦和のギアが上がらなくなった印象ですが?あのピッチに立っていない、失点したときに立てていないのが悔しいというか情けない気持ちでいっぱいだったので、90分立っているような選手になりたいです。
GK 1
西川 周作
--3失点を喫しましたが、流れの中では取られていないだけに悔しさもあったのでは?そこはしっかりと今後の糧にしなければいけないし、後半、メンバーも代わった中でセットプレーの守備を突かれてしまいましたが、自分が何かができたかなという感覚もあるので今後の糧にしていきたいと思っています。 --後半は風の影響を感じましたか?相当影響しましたね。ACL決勝のときのような強い向かい風が吹いていたので、蹴っても上に上げちゃうと風が舞っていて全然飛ばなかったので。ただ、それに逆らうと難しいキックになっていくと思ったので、そこは割り切りながらみんなでやっていました。 --前半は追い風の良い影響も受けていましたか?前半のほうが素直にボールも飛んでいく環境でしたし、やりやすさも感じながら。ディフェンスのところからしっかりとビルドアップもできていました。後半は相手の時間の使い方のうまさは感じていましたね。 --4試合目で前年王者の鹿島と当たり、結果は残念なものでしたが、ここから残り14試合でまた本格的に始まっていく感じでしょうか?チームとして良いことばかりじゃないのは理解していますし、こういう悔しい結果、敗戦、この1試合の重みをみんなが感じて戦った試合だったので、結果を踏まえた上でよりワンチームになっていく必要があると思います。ハーフシーズンが終わったときに、あの敗戦があったからいまの自分たちがあるというふうに持っていきたいです。今日の試合の結果は変えられないので、これを生かす作業を全員がポジティブに捉えながらやっていきたいと思っています。