そのアウェイ3試合を、浦和は5得点1失点の勝点7で乗り切った。前々節・FC東京戦で喫した唯一の失点を「われわれにとってかなり痛い失点」と悔いつつも、マチェイ スコルジャ監督はここまでの3試合を「結果は満足いくものと言える」と評価した。
今季からキャプテンに就任した渡邊 凌磨も「去年アウェイで負けることが多かった、ホームで勝てていたという要因があまり自分の中では見つからない」としながら「ボールを奪われたときのトランジションだったり、相手のカウンターより早く自分たちが戻るとか、基礎的な部分が強度高くできているのかなというのは1つの要因だと思う」とチームの姿勢をポジティブに捉えている。
ただ、ここからというか、ここが1つの山場になる。相手は前年王者の鹿島。なかなか決着がついていなかったこのカードの均衡も昨季のホーム戦で敗れて崩れており、最後に勝ったのは2021年の4月のことだ。過去4シーズン勝てていない相手を上回ってこそ、現在の好調により確信が持てるだろう。
渡邊 凌磨は「なかなか勝ち切れなかった相手なので、ここで1回勝ったらまた違う景色が見えてくると思うし、良い流れでチームがいけると思います」と意気込んだ。指揮官も同様に、ここまでの流れを汲んで強気の姿勢で臨みたいと準備を進めている。
「ここ3試合と同じように、高い強度でハイプレスを掛けていきたいと思っています。これまでよりもさらに難しい試合になると思いますが、相手が強いからといって引いて守るのではなく、アグレッシブに行きたい。ホームということもあり、相手は日本一のチームかもしれませんが、これまでと同じスタイルでプレーできると思います」(マチェイ スコルジャ監督) その鹿島は浦和と同勝点の3位で、FC東京との開幕戦こそPK戦の末に敗れたが、その後は連勝中。余勢を駆って埼玉スタジアム2002に乗り込んでくる。前節・柏戦では前後半にそれぞれセットプレーで得点を挙げ、柏の反撃もしのいで複数得点かつ零封という盤石の勝利を飾った。浦和としては守備時の“高さ”に不安を抱えるだけに、セットプレーには特に注意が必要だ。
そんな中、浦和は23日に新戦力を加えており、元日本代表・オナイウ 阿道が5年ぶりの国内復帰かつ9年ぶりの浦和復帰。ここ最近は出場機会が減少しており試合勘の不安はあるが、動きそのものは合流初日から軽快だった。今節での登録・出場についてマチェイ スコルジャ監督は「それはあり得ないとは言いません。ただ、これ以上は言えないですね(笑)」とはぐらかしたが、いきなりのメンバー入りがあるかもしれない。
[ 文:沖永 雄一郎 ]
