前節、鹿島は磐田とアウェイで対戦し、1-2の逆転負けを喫した。前々節で鳥栖を相手に3-0と快勝していただけに、この試合も制して波に乗りたかったが、その勢いを萎ませかねないイヤな負け方だった。
「いつもわれわれが発しているエネルギーを今日は発せられなかったことについては、これからどういう要因があったのかしっかり分析していきたいと思います」と試合後に話していたランコ ポポヴィッチ監督は、今週に入ってからトランジションを再確認。ボールを失ったあとに素早く意識を切り替えてボールに襲いかかることを全員に徹底させた。暑さは厳しくなり、90分間アグレッシブにボールを奪いにいくのは難しくなる中でも、できる限り自分たちのスタイルを貫こうとしている。
ただ、前節よりも確実に選手層は厚い。コンディション調整が間に合わずメンバー入りを見合わせた仲間 隼斗が今週は全体練習に合流している。さらに新戦力の田川 亨介も良い仕上がりを見せている。
「アグレッシブに戦うことは海外に行って学びましたし、キツい時間帯はチームのためにやっていけたらいい。優勝するためにも、もっともっとスタメン以外の(選手が)途中から出て勢いを出すことは絶対に必要だと思うので、残り10試合ちょっとですけど、そこは全部出し切っていきたいと思います」 そう言って試合出場への意欲を隠さない田川の存在は、ひさびさのリーグタイトル奪還を目指す鹿島にとって大きな期待が寄せられそうだ。
対する浦和は前節、鳥栖と対戦。木谷 公亮テクニカルダイレクターが新監督に就任した鳥栖に対して、松尾 佑介がドリブル突破から先制点を挙げたものの、終盤にPKを与えてしまい、マルセロ ヒアンのゴールで同点に追いつかれる悔しさを味わった。また、そのファウルシーンでGK西川 周作が退場処分を受けたことで、今節は出場停止。おそらく前節で代わって入った牲川 歩見が今季初先発でピッチに立つことになるだろう。4試合勝利から遠ざかっているだけに、苦しい状況をチーム一丸となって切り抜けたい。
前回対戦では、鈴木 優磨の2得点で鹿島がリードを奪ったものの、76分から出場した武田 英寿が2得点を挙げる大活躍を見せ、浦和が土壇場で引き分けに持ち込んだ。このカードは5試合引き分けが続いており、なかなか決着を見ていない。どちらも勝点1では満足できない状況なだけに、積極的な戦いを期待したい。
[ 文:田中 滋 ]

