2026年8月からのシーズン移行に備えて、特別大会として全18試合が行われる明治安田J1百年構想EASTグループ地域リーグラウンド。他会場に先駆けて最も早く地域リーグラウンドの最終節を迎えるのが町田と浦和が対戦するカードだ。日本サッカーの聖地・国立(MUFGスタジアム)で『金J』として開催される一戦は、お互いに勝利だけを希求している。
ホームの町田は前節、川崎Fとアウェイで対戦。90分を1-1で終えてからのPK戦を4-5で落とし、勝点1を積み上げるだけにとどまった。前節の結果により、町田は仮に今節の浦和戦で90分勝利を収め、2位・FC東京が90分で敗戦を喫したとしても、得失点差『10』をひっくり返さなければ大逆転での2位到達は成し得ない。それでも、最後の最後まで可能性を信じて戦うのがプロ選手としての務め。チームを率いる黒田 剛監督は「国立での浦和戦に向けて、心身を休ませながらリフレッシュをしてリスタートを切りたい」と前を向いた。過去のシーズン、国立での浦和戦は1分1敗と勝利がなく、“三度目の正直”に向けてチームは結束している。
なお田中 達也暫定監督が率いている浦和は、ボール保持志向のチーム。「ボールを保持するということは、相手の攻撃の機会を減らすし、自分たちの攻撃の回数も増える」(田中 達也暫定監督)という思考回路の下で改革を推し進めてきた浦和は、ボール奪取からのカウンター発動を得意とする町田にとって“好物”の部類にあたる。ホームチームとしては、自らの土俵に持ち込むことが勝利の可能性を高めるに違いない。
対してアウェイに乗り込む浦和は、4位浮上を目指す。状況を整理すると、4位・東京Vが勝点28、5位・浦和と6位・川崎Fが勝点25。得失点差は東京Vが『0』、浦和が『8』、川崎Fが『-6』と浦和が優位に立っている。川崎Fが得失点差で浦和を上回ることが現実的ではないことを踏まえると、浦和が4位浮上をかなえるためには、浦和が90分で勝利し、かつ東京Vが90分負けを喫することが条件と言える。浦和にとっては町田戦で90分勝利を飾り、“人事を尽くして天命を待つ”しかない状況だ。最終ラインの大黒柱としてチームを引っ張ってきた
宮本 優太は言う。
「僕らの中での最高位である4位に入れるように頑張っていきたい。町田さんはACLEを戦ってすごく自信をつけてきているチームだし、ここ数年Jリーグを引っ張っている町田さんを相手にどれだけ戦えるかというのは、シーズンの最後に向けて良いきっかけになると思う」 また浦和にとっての町田戦は、2位・FC東京と戦った前節に続いて上位陣との連戦。FC東京戦を終えたあと、
松尾 佑介は「上位チームと戦う緊迫感があるからこそ自分たちの立ち位置が分かるし、緊迫感のある試合はまた違ったものを得られる」と話していた。昨季の国立での町田戦でチーム2点目をマークしている“スピードスター”はそのことを振り返り、「懐かしいですね。頑張ります」と町田戦に向けてゴールへの意欲をほのめかした。
[ 文:郡司 聡 ]