すでにJ1昇格への望みが絶たれている京都は前節・松本戦、絶対的エースのピーター ウタカをベンチからも外して試合に臨んだ。1トップを宮吉 拓実が務め、出場機会が少なくなっていた金久保 順、黒木 聖仁ら経験豊富な選手を先発起用するが、立ち上がりからビルドアップのスムーズさを欠いて、シュートへの形をなかなか描けなかった。今節は1試合休ませたピーター ウタカをメンバーに戻す可能性が高いが、彼だけに頼らない攻撃の構築は、来季以降を見据える上でも重要な課題となる。
また今季の京都は、大宮、山口、東京Vとシーズン前半戦で一度敗れている相手との2巡目の対戦においてことごとく敗戦してきている。長崎も7月のアウェイ戦(明治安田J2第7節)で黒星を喫した相手。今節こそ相手のシーズンダブルを阻止してJ1昇格レースをかき回し、チームとしての存在感を示したいところだ。
対する長崎は3つ巴となっている徳島、福岡との激しい昇格争いの真っ最中。3年ぶりのJ1復帰に近づくためには、敵地で戦う今節も勝点3を持ち帰らなければならない状況にある。
このところ攻守に安定した戦いを見せている長崎だが、特に守備は1カ月半以上にわたり複数失点がなしと抜群の堅さを誇っている。今節の相手・京都も、ピーター ウタカ、仙頭 啓矢と攻撃のタレントがそろうチーム。まずは守備組織でスキを作らず相手の攻撃をシャットアウトし、手倉森 誠監督が「決着の月」と位置づける12月をスッキリとした勝利でスタートさせたい。
[ 文:川瀬 太補 ]