アウェイ連戦で連勝。東京Vは苦しい状況でも2位をキープしている。苦しい状況というのは、特定のポジションに負傷離脱者が増えていることにある。それは「こんな経験はない」とGKのマテウスが話すほどで、前節・山口戦で綱島 悠斗がイエローカードを受けて今節・いわき戦が出場停止に。ついに出場可能なCBの選手は山越 康平のみとなってしまった。加藤 弘堅はCBでの出場経験も多いため不安は少ないが、バックアップがいない。特にいわきは有田 稜ら2トップに入れてくるロングボールを起点にすることも多い。前々節の栃木戦では宮原 和也を入れた3バックにして臨んだが、城福 浩監督の判断はどうなるか。
メディア公開練習となった25日には、前線のポジションの選手を入れて監督・コーチ陣が指導する姿もあった。大学時代までCBを務めていた深澤 大輝、複数のポジションをこなせる稲見 哲行らもバックアップ候補となる。
東京Vといわきは公式戦で初対戦。ただ、昨季には練習試合を行ったこともあったため、選手の中には「走れるチームで、球際にも強い」(山越)という感触がある。特に青森山田高を卒業後、2021年まで計約3年間在籍したバスケス バイロンにとっては思い入れのある古巣だ。「(試合に向けた思いは)いつもと変わらない」と語るものの、「筋トレや走りは数え切れないほどやったし、自分の原点」とも。CBに不安を抱える現在、バスケス バイロンら前線が得点という結果を残し、守備面でも支えることは必要だろう。
いわきは前節までの3連戦で勝点4を獲得し、最下位から20位まで順位を上げている。前節・磐田戦では前々節・大宮戦の勝利を自信につなげている姿が見られ、勝点1を得ている。東京Vから期限付き移籍で加わっている高木和 徹は契約上の理由で出場できないが、引き続き勝点を獲得すべく、味の素スタジアムに乗り込んでくるに違いない。
局面でバチバチとぶつかり合う音が聞こえそうな、注目の一戦となる。
[ 文:田中 直希 ]