両チームは前節も昇格戦線のライバルと対戦した。
今治は前々節を終えて直近15戦負けなしで首位に立った長崎と対戦。序盤に先制を許すも、その後は攻守で持ち前のアグレッシブさを発揮して押し気味に展開し、80分にCKから同点に追いつく意地を見せた。しかし、その後も複数の好機を作りながらも、金星へとつながる逆転ゴールは決まらず、勝点1止まり。J1昇格プレーオフ進出へ、黄色信号が点灯する状況となった。
対する仙台の前節は圧巻の一言だった。
ホームで鳥栖との上位直接対決に臨んだ仙台は、2点を先行される厳しい状況に追い込まれた上、71分に退場者を出して数的不利な立場に。万事休すかと思われたが、ここから驚異的な粘りを発揮する。苦境の中でも反撃に打って出て、宮崎 鴻の連続得点で試合を振り出しに戻すと、90+9分に小林 心が劇的な逆転ゴールを奪取。大激戦をモノにし、今後の昇格争いに勢いをつける勝点3を獲得した。
今治、仙台ともに能動的かつ献身的なハードワークを持ち味とするチーム。スコアレスドローに終わった前回対戦は地の利を生かした仙台がプレー強度で上回った印象もあるが、今節は今治がホームの声援を背負う立場。倉石 圭二監督は「前線の優位性は継続して生かしていきたい。どれだけ練度、反射的なところで優位性を持ってやれるかも大事」と持ち前の縦へのスピードを武器に活路を見いだすつもりだ。
仙台は自動昇格圏を、今治はプレーオフ圏を。お互いに見据えるところは違えど、今節に懸けるモチベーションの高さは変わらないはず。激しく火花の散る一戦となることは必至だ。
[ 文:松本 隆志 ]
