試合直前にクラブフロントの不祥事が発表された中で迎えた鳥取との上位対決だった。しかしフタを開けてみると、選手たちの球際での熱いプレーは鳥取を圧倒しただけでなく、周囲に漂うネガティブな空気をも見事に払しょくした。前半開始直後に豪雨にさらされ、そのあとに晴れ渡ったソユースタジアムは、まるでチーム状況を象徴しているかのようだった。
秋田はこれで約1カ月半ぶりの2連勝。大きな武器となっているセットプレーで鈴木 準弥が、前線からの守備で田中 直基がそれぞれ今季初ゴールを挙げたことは、今後に向けて好材料になりそうだ。吉田 謙監督が掲げる「秋田一体」の言葉とともに、チームも、ファン・サポーターも、目の前の鹿児島戦だけを見据える。
一方の鹿児島は前節、YS横浜に手痛い逆転負けを喫し6敗目。秋田に敗れた鳥取との勝点差を詰める絶好の機会を逃した。ここ2シーズンの昇格チームの負け数が6~7だったことを考えると、後半戦への折り返しを前に、これ以上負けられない状況で首位との直接対決に臨む。
鹿児島はここまでの22失点のうち、セットプレーでは5失点のみ。秋田の武器にしっかり対処して主導権を握りたい。
[ 文:竹内 松裕 ]

