J3で定着してきた、もう1つの“静岡ダービー”は今節が11回目で、昨季までの成績は藤枝の3勝3分4敗(13得点、13失点)。当初は沼津が優位に立っていたが、直近では藤枝が3戦負けなしで、ホームでは2連勝中と盛り返している。特に昨季の明治安田J3第22節では、藤枝がホームで5-1の大勝を収めたことは記憶に新しい。今季も天皇杯の静岡県予選決勝で藤枝が1-0で勝利して自信を深め、沼津は悔しさのパワーをため込んでいる状況だ。
また、両チームのスタイルが対照的なことも、このダービーの楽しみなところ。藤枝はパスをつないでボールを支配しながら、攻撃的に戦うテクニカルなスタイルなのに対して、沼津はインテンシティーや攻守の切り替えに特徴があり、カウンターの速さや迫力も強みとなっている。藤枝が自分たちの形で押し込む時間を多くしたとしても、ミスが出れば沼津のカウンターを食らうリスクが常にあり、非常にスリリングで目が離せない展開になるだろう。
藤枝は7位、沼津は11位だが、勝点差は『1』なので、沼津が勝てば順位は入れ替わる。今後上位に食らいついていくためにも、両者とも絶対に勝ちたい一戦だ。両サポーターの熱い応援も含めて、クラブのプライドを懸けた熱戦が繰り広げられるはずだ。
[ 文:前島 芳雄 ]