ボールをキープし、主導権を握りたい琉球。その思惑どおりにボール保持率は高いが、相手陣でパスが引っかかり、シュートまでつなげられないシーンも多い。前節・愛媛戦(1●2)で放ったシュートは6本。そのうち後半は1本しか打てておらず、課題は鮮明である。相手の身動きを封じながら、リスクを恐れずゴールに向かう姿勢を見いだしたい。
対する鳥取も高いボール保持率を誇っているが、琉球と違いシュート数は多い。しかし、相手のストロングを消し切れず失点を許す場面も見られるだけに、試合をコントロールしながら相手のイヤがる動きも一層追求したい。
琉球には鳥取で現役を引退した倉貫 一毅監督、そして2019年に鳥取でプレーした福村 貴幸がいる。一方の鳥取にも、かつて琉球を指揮した金 鍾成監督をはじめ、田中 恵太、増谷 幸祐、富樫 佑太と元琉球の選手がそろっており、縁は深い。ただ、「昔を懐かしむことより、いまは自分たちのことしか考え切れない」と話すのは、金 鍾成監督ほか3人とプレーした経験を持つ琉球の富所 悠。ベクトルを他方ではなく自分たちに向けることが求められるいま、主体的なサッカーで両者がぶつかり合う90分となるか。
[ 文:仲本 兼進 ]
