
世界のトップリーグとカレンダーを合わせるため、Jリーグ史上初となる8月開幕の2026/27シーズンがいよいよ幕を開ける。
設立13年目を迎えた明治安田J3も足並みをそろえてスタート。第1節では、2020シーズン以来のJ2昇格を目指す相模原と、降格初年度でのJ2復帰を期す熊本が、相模原ギオンスタジアムで顔を合わせる。
ホームの相模原は、J2・J3百年構想リーグを通じて“前への矢印”を強め、ハイプレス・ハイラインを軸としたスタイルを浸透させてきた。EAST-Aグループでは5位に入り、同グループの地域リーグラウンドではJ3勢最多となる31得点を記録。攻撃面で確かな手ごたえを得た。
ただ、今季のリーグ戦開幕を目前にして行われた天皇杯神奈川県予選決勝では、専修大に0-1で敗戦。2025年度の天皇杯でクラブ史上初のベスト8進出を果たしたチームが県予選で姿を消すという、開幕前に大きな衝撃を残す結果となった。
立て直しを図る相模原が迎えるのは、百年構想リーグのプレーオフラウンド第2戦で対戦し、3-0で勝利した熊本だ。沖田 空が「自分たちがやるべきことを徹底すれば勝てる」と話すように、良いイメージは持っている。ただし、前回とは異なる緊張感を伴う新シーズンの初戦。相手のリバウンドメンタリティーを受け止めながら再びチャレンジャーとしての意識を強め、リーグ戦初戦に臨む。

直近の熊本戦の勝利に貢献した沖田空。良いイメージを持って臨む(写真は2026年J2・J3百年構想第17節・八戸戦)
対する熊本は、2025シーズンのJ3降格を受け、6年間指揮を執った大木 武監督が退任。J2・J3百年構想リーグから片野坂 知宏監督を新たに迎え、攻守のバランスを整え直してきた。百年構想リーグではWEST-Bグループを5位で終え、J2復帰を見据える中で、成果と課題の両方を手にした。
しかし、開幕を10日後に控えた7月28日、熊本県で最大震度7の地震が発生。練習拠点である熊本県民総合運動公園も8月4日まで使用休止となるなど、チーム活動にも大きな影響が及んだ。十分な準備が難しい状況に置かれながらも、選手たちはホームタウンへの思いを胸に、約2カ月ぶりの“リベンジマッチ”に挑む。

難しい状況の中、片野坂知宏監督はどのような戦いを見せるか(写真は2026年J2・J3百年構想第6節・鳥取戦)
[ 文:青木 ひかる ]