両チームが今季の公式戦で対戦するのは、早くも三度目となる。最初は3月3日のルヴァンカップDグループ第1節。横浜FMのホームで行われた試合は、オナイウ 阿道の先制点で逃げ切った横浜FMが勝利した。次の対戦は4月11日。明治安田J1第9節で、今度は仙台のホームで激突。ともになかなかシュートが打てない展開となり、最終的にスコアレスドローでタイムアップした。それから17日後に迎える今節では、さまざまな駆け引きが繰り広げられる。
横浜FMはここまで2勝1分で勝点7。3試合で6得点、無失点とバランスが良く、攻撃性の強いスタイルにふさわしい得点力を示すばかりでなく、相手にゴールネットを揺らされていないことも注目だ。ここまで3得点のオナイウの好調さや、快足の前田 大然、今季加入ながら活躍中のエウベルといった攻撃陣の充実が目を引くが、彼らに続く若手選手たちも出番を得れば面白い。出番を得ている選手の中では、樺山 諒乃介や南 拓都が鋭い攻撃の仕掛けを見せている。彼らの活躍にも注目であり、彼らに続くタレントの台頭にも期待したい。
一方の仙台は、ここまで1勝2敗の勝点3。リーグ戦でも苦しい戦いが続いているが、今大会では第3節で広島とのアウェイ戦を1-0で制し、うれしい今季公式戦初勝利を挙げた。今節は連勝とホームでの今季初勝利を手にして、今後の戦いに勢いをつけたい一戦だ。
広島戦は無失点で、リーグ戦でも横浜FMを無失点に抑えたように、粘り強い守備が少しずつ実を結びつつある。ルヴァンカップでも横浜FMを抑え、勝利につなげられるか。守備陣にはGKの小畑 裕馬、DFの照山 颯人といった今大会のニューヒーロー賞候補がおり、彼らは広島戦で結果を出した。小畑は鋭い反応のセービングだけでなく、正確なパスも得意。照山は本職のCBだけでなく、広島戦ではSBでも素早い守備で好プレーを見せ、「1つ自分のオプションを見つけられて良かった」と自信を得た。ここにケガから復帰したベテランの関口 訓充や、新戦力で25日に合流したフォギーニョといった選手が加わることで、チーム力を底上げして横浜FM戦に挑む。
仙台の手倉森 誠監督はこの対戦に必要なこととして、「選手一人ひとりの技術力だけではなく、組織としての駆け引きの部分」を挙げる。過密日程の中、メンバー構成や、その組み合わせで実践することなどで、さまざまな駆け引きが起こり得る。両チームの戦力が、その駆け引きを見ごたえのあるものにしてくれることを期待したい。
[ 文:板垣 晴朗 ]


