札幌は前節、ホームで福岡と対戦して1-1の引き分け。互いに積極的に攻め合いながらも、同時に双方が粘り強い守備を見せていたために、こう着した展開のまま進んでいったが、84分にアンデルソン ロペスがハイスピードな突破から貴重な先制点を奪取。試合はそのまま終わるかに見えた。しかし、福岡も90+4分に途中出場のジョン マリが、味方のシュートがクロスバーに当たった跳ね返りを頭で押し込んで劇的な同点弾。そのまま終わっていれば札幌は2位以内を確定させることができていただけに、手痛いドローとなってしまった。
直近の公式戦は5月2日の明治安田J1第12節・湘南戦。リーグ戦今季初の連勝を目指して勝点で並ぶ湘南に挑んだ試合は、前線にジェイを先発起用して高さを生かす戦いを挑んだものの、あいにくの強風でうまくボールを供給できず。後半は決定的なピンチを作られてはいたものの得点は与えず、という展開となり、最終的にはスコアレスドローとなった。
一方、5月の北海道に乗り込む鳥栖の前節は、鹿島と対戦して2-2のドロー。序盤にオフォエドゥの得点で先制したものの、前半のうちに逆転を許す苦しい展開となってしまったが、その後も焦ることなくボールを動かしながら鹿島の守備陣を揺さぶり、好機が生まれるのを待った。そして73分に途中出場の湯澤 洋介が得点を奪って引き分けに持ち込んでいる。敗れればそこで敗退という可能性もあっただけに、貴重な勝点1をつかみ取った格好だ。
直近の明治安田J1第12節は、鳥栖と同じようにボール保持を志向する徳島に主導権を握られる時間が多くなってしまったが、焦れることなく試合を進め、後半に一気に攻め込んで山下 敬大、仙頭 啓矢のシュートで効率よく得点。勢いの差を示して快勝している。
そんな両チームの対戦だが、まずは鳥栖が中3日で札幌が中2日というスケジュールであることは踏まえておきたい。過密日程の中での1日の差は決して小さくなく、メンバー選考や試合の進め方にも影響を与えるはず。また、長短のパスを織り交ぜてダイナミックに攻める札幌と、テクニカルにパスをつないで攻める鳥栖の攻撃スタイルの違いも焦点としたいところ。加えて、前節同様に今節もグループステージ突破あるいは敗退が決まる可能性があるため、同グループの鹿島vs福岡の行方も踏まえながら注視したいところだ。
[ 文:斉藤 宏則 ]

