JリーグYBCルヴァンカップは、1stラウンドを勝ち上がった10チームがプレーオフラウンドへ進出。第1戦は5日、第2戦は9日に、ホーム&アウェイ方式で行われる。
新潟は長崎と対戦。第1戦はデンカビッグスワンスタジアムが会場だ。
ホームの新潟は、現在明治安田J1で15位。1日の第17節で首位の町田と対戦し、3-1と勝利を収めている。
主導権を握るためにボールを保持し、テンポよくつないでゴール前に迫るスタイルが軸だが、町田戦ではスタイルに固執せず、相手に蹴らせてセカンドボールを回収する局面で優位性を確保するなど策を施し、良い守備からの素早いカウンターと、FKから得点を重ねた。また、体格では分のある相手に対して、球際のバトルでも見劣りせず、切り替えの早さや予測も含めて、一つひとつの細かな局面で勝ち続けたことが勝利を引き寄せた。今季はアタッキングサードでの崩しに苦戦しているが、カウンターやセットプレーから得点できていることは新たな新潟の強みとなっている。また、パリ五輪世代のアタッカー・
小見 洋太に待望の今季初ゴールが生まれたことも、チームのムードを明るくした。
ルヴァンカップは1stラウンド2回戦からの登場で、J2のいわきに2-0で勝利すると、3回戦は同じくJ2の秋田を相手に、延長戦の末に2-0で勝利。秋田戦では新潟U-18から昇格した
石山 青空、関西福祉大から加入した
奥村 仁のルーキーコンビが得点を畳みかけて、チームを勢いづけた。
今季はケガ人が多いため、登録されているフィールドプレーヤーはJFA・Jリーグ特別指定選手の
稲村 隼翔(東洋大)、
笠井 佳祐(桐蔭横浜大)も含めて全員が出場する総力戦となっている。リーグ戦から中3日で迎えるこの試合も、フレッシュなパワーの奮起に期待がかかる。
対する長崎は、現在J2で2位と絶好調。リーグ戦は16試合負けなしで3連勝中。ルヴァンカップを含めると、公式戦19試合負けなしでここまで来ている。
2日のJ2第18節・水戸戦も、3-2で勝利を収めている。この試合で2ゴールを奪った
エジガル ジュニオはJ2得点ランキングトップ(11得点)に立っている。また、
マテウス ジェズスが8得点、昨季のJ2得点王・
フアンマ デルガドが6得点と、外国籍アタッカーの得点力が際立っている。
今大会の1stラウンドでも、
マテウス ジェズスと
フアンマ デルガドがそれぞれ2得点、
エジガル ジュニオも1得点を挙げている。個の力で点を取り切れる彼らを止められるかが、新潟にとって勝利のカギになる。
長崎の1stラウンドを振り返ると、1回戦でJ2の愛媛を延長戦の末に4-3で下し、その後は2回戦で磐田を1-0、3回戦で浦和を1-0と、J1勢を倒して勝ち上がってきた。リーグ戦からスタメンをガラリと入れ替える形で勝ち抜いてきた流れを踏まえると、この試合も直近のリーグ戦から中2日で、アウェイでの連戦となるため、大幅な入れ替えが予想される。ここまでJ1チームを2つ倒してきた実績から、誰が出ても強いことは明らか。堅い守備からのカウンターとビルドアップを使い分けながら、三度目のジャイアントキリングを目指して戦う。
9月から始まるプライムラウンドへ進むために、第1戦を制してアドバンテージを得るのはどちらになるか注目だ。
[ 文:野本 桂子 ]